バイクを選ぶ時に知っておきたい [バイクタイプ／オフロード編 ]

【写真：ウェビックコミュニティ】

バイクタイプを知ると、バイク探しの幅が広がる！

バイクを買う時に「バイクを買ったらこれがやりたい」というイメージがあるかと思います。
実はバイクには「タイプ」があり、タイプによって得意なこと、苦手なことがあります。
自分がやりたいことが得意なバイクタイプを知っておくと、買ってから後悔しないし、バイク探しの幅も広がります。

今回はバイクタイプの中から「オフロードバイク」についてご紹介します！

オフロードバイク

その名の通り、砂利道や林道と言った舗装されていない道＝オフロードを走ることを想定して作られているのが「オフロードバイク」です。
荒れた路面や水たまり、泥道、岩や木の根など、様々なシチュエーションに対応できるように、走破性の高いタイヤと大径ホイールを装着。サスペンションも前後ともストローク量が長く、エンジンも最低地上高を稼ぐために高い位置にあります。車体の作りがシンプルなため、同排気量のオンロードバイクに比べると車体が軽く、少々の転倒くらいでは壊れにくいのも魅力です。

ネガティブな点を挙げると、オンロードバイクに比べてシート高が高いモデルがほとんど。つまり足つきが悪いです。どうしても足つきを改善したい場合は、シート高を低くするためのカスタムについてバイクショップと相談すると良いです。

近年ではキャンプを楽しむライダーが増えており、キャンプツーリング用のバイクとしてオフロードバイクを選ぶライダーが増えています。キャンプ場の敷地や付近の道に到着したら未舗装だった。という場面も少なくないのですが、そんな時でも臆せず入っていける強みがキャンパーに選ばれる理由の1つになっています。

• 

  ▲ホンダ CRF250L

• ▲ヤマハ SEROW250

• ▲ヤマハ WR250R

• ▲アプリリア RX125

モタード

オフロードバイクの車体に、前後17インチのオンロードタイヤを装着したスタイルが「モタード」と呼ばれるバイクタイプです。
モタードは「スーパーモタード」と呼ばれる、アスファルトとオフロードが混在したコースで速さを競うレースで使われていたバイクを基に誕生しました。
タイヤだけでなく、サスペンションやブレーキをオンロードに適したものに変更してあり、軽量な車体とトルクフルなエンジン、キビキビと走って止まれる足回りの組み合わせがクセになります。街中も軽快に走り抜けることができるため、街乗りバイクとしても人気です。

車体はオフロードバイクですがタイヤはオンロードタイヤですので、オフロード走行は得意とは言えないバイクタイプです。

• ▲カワサキ KLX230SM

• ▲ヤマハ WR250X

• ▲ハスクバーナモーターサイクルズ 701 Supermoto

• ▲アプリリア SX125

レーサー／競技用のオフロードバイク

オフロードバイクには、競技（レース）をするための専用モデルがラインナップされており、レーサーと呼ばれることもあります。競技用のため、そのほとんどはナンバープレートの登録ができない公道走行不可のモデルになっています。

オフロードバイクのレーサーは大きく分けると「モトクロッサー」「エンデュランサー」「トライアル」の3つに大別できると言えます。以下に、それぞれについて簡単に解説していきます。

競技用バイク「モトクロッサー」

「モトクロス」という人工的に作られたオフロードコースで速さを競うレースがあり、モトクロス用のバイクが「モトクロッサー」です。
フロント21インチ＋リヤ19インチという組み合わせのタイヤ、瞬発力があるエンジンとギヤ比、長くてしっかりとしたサスペンションが特徴です。
短い加速で大きなジャンプを飛んだり、連続した小さな山をハイスピードで駆け抜けることが得意です。

• ▲ホンダ CRF250R

• ▲ヤマハ YZ250F

• ▲スズキ RM-Z250

• ▲カワサキ KX250

競技用バイク「エンデュランサー」

モトクロスとは対照的に、山や川といった自然の地形で速さや技術を競うエンデューロレース（ここではクロスカントリーも含む）。そのエンデューロレースに適したバイクが「エンデュランサー」と呼ばれるバイクタイプです。
エンデューロレースは1周の距離が長く、コース内には様々な地形と路面があり、競技時間が数時間に及ぶほど長いのが特徴です。そんなタフなコースを走るエンデュランサーは、フロント21インチ＋リヤ18インチという組み合わせのタイヤに、トルクフルなのに扱いやすいエンジンとギヤ比、悪路を長時間走ってもライダーが疲れにくいしなやかなフレームとサスペンションを持ち合わせています。

• ▲ホンダ CRF250RX

• ▲ヤマハ YZ250FX

• ▲カワサキ KX250X

• ▲ハスクバーナモーターサイクルズ TE250

競技用バイク「トライアルバイク」

トライアルという競技を走るためのバイクが「トライアルバイク」です。
トライアル競技は、「速く走るレース」とは大きく異なり「障害物が並ぶセクションを、制限時間内にミスなくクリアする」といった、バイクを操る技術を競います（別のルールもあります）。足を地面についたら減点。転倒してしまったら大きく減点、制限時間をオーバーしても減点という減点方式のルールが広く知られています。
トライアル用のバイクは、停止状態から人の背丈ほどもある障害物に飛び乗ったり、前後のタイヤを交互に地面から浮かせて方向転換させて位置を調整するなど、他のバイクには無い独特な動きを求められます。エンジンやギヤ比は瞬発力が高くなるように設定されており、前後サスペンションは大きくしなやかに動きます。車体は非常に軽く、競技中は座ることが無いためシートもありません。

• ▲ホンダ RTL300R

• ▲ベータ Evo-2T

• ▲ガスガス TXT-GP

• ▲シェルコ ST

まとめ

オフロードバイク最大の魅力は、オンロードバイクではできない経験と、未舗装路の先にしかない景色を見ることができることにあります。
未舗装路を気持ちよく走れるということ自体、限られたバイクタイプにしか許されないことですから、バイクライフの幅が大きく広がること間違いなしです！

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