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【W175TR試乗インプレ】Wの末弟にビンテージオフテイストを加えて“TR”化!

▲photo by Atsushi Sekino

【インドネシア・カワサキ W175TR】
ディテール&試乗インプレッション

国産車から外国車、中古車を扱うバイク館SOXが、インドネシア・カワサキから輸入販売しているW175TR。このマシンは、以前当ホームページでも試乗記事を掲載したW175 SEの兄弟機種で、ビンテージオフロード風のスタイリングが与えられた“TR”仕様だ。元初心者向けオートバイ雑誌編集長の谷田貝 洋暁が試乗レポート。

1.トラッカーテイストのスタイリング

【全長/全幅/全高】1,950mm/805mm/1,085mm
【車両重量】121kg
【軸間距離】1,285mm
【最低地上高】195mm

アップフェンダーに、丸目ヘッドライト、ブレース付きの幅広ハンドルに、ロングシートなど、最近流行りのスクランブラーというより、ツインショック時代の古き良きオフロードバイクを模した、ビンテージオフロード風のスタイリングが与えられている。その一方で、足回りにはオフロードキャラクターを強める前後19/18インチではなく、17インチホイールを採用しているところをみると、走行キャラクターはロード寄り。あくまで“ビンテージオフロード”なスタイリングを目指したモデルのようだ。

【販売価格】
STD:ホワイト:299,000円(税込)
SE:グリーン:309,000円(税込)

W175TR:現行車種のスペックや新車・中古バイクはこちらから
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2.コンパクトで小回りのきくポジション

【シート高】N/A(未発表)
シート高は未発表だが、全長が2,000mmをきるコンパクトでスリムな車体のおかげで足つき性もいい。身長172cm・75kgの筆者だと、踵までべったりと着けられ、膝の曲がりにも余裕ができる。上半身のポジションはコンパクトにまとまる印象だが、窮屈感はない。それよりなにより車体が軽く感じる。

3.通勤通学にジャストなコンパクトマシン -実走インプレッション-

この車格で高速道路も走れちゃう!

国内モデルとして売られているW800と同じ、“W”の名を冠したW175シリーズ。今回紹介する“TR”は、最近流行りのビンテージオフロード/スクランブラーのスタイリングを与えられたモデルだ。ただ10年、20年前からバイクに乗っているライダーからすると、このW175TRのスタイリングイメージは、Wシリーズというよりも、2000年代初頭に登場した250TR(生産終了モデル)に近い。実際、アップフェンダーやロングシート、ブレース付きの幅広ハンドルなどは、TRの装備と非常に酷似している。それに本国では、当時250TRとエンジンを共用していたエストレヤが、W800とともにW250として現役で販売されているところをみると、このW175TRは250TRの175cc版で弟分と考えてよさそうだ。

またがってみて驚くのはその車格のコンパクトさ加減。ホンダのエイプ100とはまではいかないが、アンダー200ccクラスのなかでもかなりコンパクトに感じる印象だ。実際、スペックを見れば全長は2,000mmをきり、ホイールベースは1,285mm。重さも121kgで、押し歩いてみた印象はむしろ125ccクラスに近く、取り回しもしやすい。

このコンパクトな車格で高速道路を走ってしまって大丈夫なのだろうか? ちょっとばかし不安になったが、いざ走ってみれば、なんてことなく高速走行をこなしてくれることに驚かされる。確かにエンジンの排気量は177ccで空冷5速だし、パワーも13psなので最高速も110km/hどまり。スパッと加速できる常用域は100km/hくらいまでという印象ではあるのだが、それでもおとなしく一番左の車線を走っているぶんにはフツーに高速道路を巡航できてしまうのである。心配した車体の剛性不足に関しては110km/hまで速度を上げると、その速度域でキャパシティをほぼ使い切るという感じを受けた。とくにメインフレームへの負荷が大きいようで、その速度域になるとちょっぴり心もとない。常に変な挙動がでないかナーバスになり、自然とグリップを握る手にも力が入りはじめる。もし、エンジン的にもっと速度を出せたとしても、ちょっと不安だから100km/hくらいにしておこうか…とビビリリミッターがONになったことだろう。そういう意味では、エンジンと車体のバランスがぴったり一致している。

一般道に関しては、長い上り坂や急坂ではちょっとギヤをおとしたり、“頑張れ~”と声をかけたくなる場面もあるが、シグナルダッシュなどでの加速も十分。この小柄な車体を活かせば、混雑した道路もスイスイ。通勤通学の足としても十分活躍することだろう。

4.ビンテージオフスタイルの実力は!?

ここまで車格がコンパクトだと、どうも遊び心が出てきてしまって困るもんだ(笑)。扱いきれる感というか、400ccのロードモデルを故意に傾ける気にはならないものだが、コイツならちょっとバランスを崩したところで、“なんとかなるんじゃないの?”なんて気分になってくるものなのだ。小回りがきくから無用にフルロックターンをしてみたり、フロントタイヤを腕力に任せてホップさせてみたりね。

あんまり扱いやすいものだから、もちろんダートも走ってみた。まぁ前後17インチタイヤだし、そもそもビンテージオフロード“風”であって、本当のオフロードキャラではないのだが、一応純正タイヤはIRCのON/OFF用タイヤを履いているし、ダートも走ってあげるのが礼儀ってもんだろうと恐る恐る突入したのだが。実際に走ってみれば意外に走る。畦道程度のフラットダートで遊ぶくらいならまったく不都合はない印象だ。最低地上高が195mmも確保されているので、よほどのことがない限りハラを擦ることはないだろうし、なによりこの車体の扱いやすさがダートでもプラスに働くのだ。もう少しオフロード要素が強めのグリップするタイヤに交換すれば、むしろ結構遊べてしまうんじゃないだろうか? 

5.ディティール メーター&灯火器

【表示項目】
スピード/オドメーター/トリップメーター×1

液晶要素のないアナログな計器まわりがクラシック。スピードメーターは指針式で、オド&トリップメーターも今は珍しい機械式カウンター。トリップメーターは左下のボタンを押すとリセットされるようになっている。

6.ディティール 走行性能

・エンジン

【エンジン形式/排気量】空冷4ストローク OHC単気筒/177cc
【最高出力】9.6kW/7,500rpm
【最大トルク】13.6Nm/6,000rpm

OHC 2バルブの空冷エンジンは排気量177ccで、法律上高速道路も走行OK。ただ空冷でこの排気量なのでわりと限界ギリギリな印象。高速道路を長時間走り続ける場合は、速度は落として無理させず、ときどき休憩して冷却をうながしながら走りたいところ。圧縮比は9.1:1で、ボア&ストロークは65.5×52.4mmとショートストローク気味。決してスポーティな高出力高回転型のエンジンではないが、実用的で扱い扱いやすくなっている。

・ハンドル

車体がコンパクトなためわかりにくいが、全幅は805mmなので、実際にまたがってみるとそれほど幅広という感じはしない。ハンドルには、ビンテージオフロードモデルの必須アイテムであるハンドルブレースが溶接されている。

・足まわり
【タイヤサイズ】フロント:80/100-17/リヤ:100/90-17

ワイヤースポークホイールやアップフェンダー、蛇腹式のフォークブーツなどのパーツで、ビンテージオフテイストをアップ。前輪タイヤはもう少し大きい方がオフっぽさがアップしそうだが、前後17インチサイズのホイールを採用している。タイヤはIRCのロードセクション重視のON/OFFタイヤ、トレールウイナーGP-210。

・ブレーキ

【フロント】片押し2ポット/φ220mmディスク
【リヤ】ドラムブレーキ

ブレーキ形式は、フロントがディスク、後輪ドラムで、この排気量帯のビジネスバイクにはよくある構成。前後ディスク式より絶対的な性能は劣るが、不都合はなく、そこそこといった感じ。ABS、コンバインドブレーキ類の装備はされてない。

・アンダーガード

アルミ一枚板のアンダーガードを装備。完全な実用パーツというよりは、オフロードテイストのための装飾要素の方が強そうだが、飛び石ガード効果ぐらいはありそうな雰囲気だ。

・マフラー

エキゾーストパイプの取り回しを、オフ車風のサイド回しにするのではなく、ロードバイク風の下回しにしながらも、サイレンサーはアップすることでスクランブラーテイストをアップさせている。

・キャブ&フューエルコック

燃料供給装置は、アクセルワイヤーによる強制開閉式のキャブレターを採用。上部にあるのは、エンジン冷間時の始動で使用するチョークのノブで、ガソリンを濃くしてかかりをよくする機構だ。また燃料計がないため、懐かしのON/OFF/リザーブタンク(予備燃料)切り替えコックを採用している。

・タックロールシート

クラシカルな前後一体式のロングシートを採用。しかも、仕上げにもこだわり、ボコボコとしたステッチ風の加工がほどこされたタックロールタイプを採用。もちろん、排気量は177ccなので二人乗りも可能となっている。

7.ディティール ユーティリティ

・燃料タンク

【燃料容量】7.5L
ティアドロップ形状のタンクは7.5Lとちょっと容量が少なめで、給油タイミングに気を使いそうだが、ON/リザーブタンク切り替えコックがあるので、ONにしておけばガス欠しても、リザーブタンクの燃料でしばらく走り続けられる。燃料キャップは給油がしやすいヒンジ式で、ガソリンはレギュラー指定。
・サイドカバー

キーシリンダー付きのサイドカバーを外すと、ヒューズ類、バッテリーといった点検が必要な電装系が露出する。車載工具はバッテリー脇に差し込まれていた。

・ステップ

無骨なブレーキペダルの作りがいかにもドラム式という雰囲気。ステップは可倒式で、長めのバンクセンサーにラバーパッドを装備。

・リヤまわり

サスペンションは、二人乗り時や荷物積載時に硬くできるプリロード調整機構付き。チェーンサイズは428でノンシールチェーン。スプロケットはフロント15丁、リヤ35丁。

・積載フック&シートレール

積載性への配慮もしっかりされているのが実にカワサキらしい。左右2ヶ所のフックポイントに加えて、パイプタイプのシートフレームも工夫次第でフックポイントになりそうだ。

・スイッチボックス

【左】ヘッドライト切り替え/ウインカー/ホーン
【右】スタータースイッチ/キルスイッチ

必要最低限の機能を絞ったシンプルなスイッチボックスだが、ウインカーはプッシュキャンセル式を採用している。

まとめ

通勤通学、高速、ダートも!?なんでもできる最小公約数

巷では、高速道路を走れる150ccクラスのスクーターが日常の足として流行っているけど、通勤通学でもどうせならスクーターじゃなくてギヤチェンジしながら走りたい! というライダーにオススメ。しかも、高速走行もOKだから週末はちょっと高速道路を走って近県に遊びに行く、そんな使い方も十分可能。やっぱり高速に乗れるのと乗れないのでは行動範囲に天と地ほどの差が生まれるものだ。

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谷田貝 洋暁

谷田貝 洋暁 フリーランスライター

投稿者プロフィール

1974年3月12日、千葉県八千代市生まれ。“旅のにおい”のする道具が好きでバイクに限らず、カヌー、山スキーなどでフラフラと出かけるのが趣味。それがこうじて山小屋アルバイトに、北海道の鮭バイ、沖縄での製糖工場など、しばらく“職業旅人”だったが、21世紀になったところで運良くバイク雑誌編集部に拾われ二輪業界へ。女性ライダー向けの『レディスバイク』 、ミドルクラス専門誌『Under400』、ビギナー向けの『タンデムスタイル』などの二輪雑誌の編集長を務めた後、2019年からフリーランスとして活動開始。誰にでもわかりやすい記事を書くことを信条に、二輪媒体に寄稿したバイクレビュー/試乗記事は約1000稿。ただし、ダート要素がちょっと多めだ。

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