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タイのGPXデーモンGR200Rはクラスレスのスタイルと超が付くほどの乗りやすさ

【青木淳:ライディングスポーツ編集長】

210615_GR200R_01.jpg▲2020年10月から国内で発売されたGR200Rに試乗

秀逸なイタリアデザインを200ccモデルに投入

マフラーメーカーの月木レーシングはいち早くタイに自社工場を持ち、エキゾーストパイプを製造、日本へ輸出していた。当時から、東南アジアの多くの2輪関連企業と関係を深めていたが、その中の一社がこのGPXだ。

2007年創業のタイの2輪メーカーで、アンダーボーンの実用車やスクーターではなく、主に125ccから250ccのテイスティなデザインのバイクやスポーティーなバイクを生産している。タイ国内のシェアはホンダ、ヤマハに次いで3位。日本のメーカーにはないカテゴリーのバイクを製造、販売している。輸入代理店のGPXジャパンは、月木レーシングから独立して設立された。

210615_GR200R_02.jpg▲GR200R以外にも隣のレジェンド250ツインIIや奥のレジェンド150FIなどGPXジャパンの扱うラインナップは拡大中だ

今回、桶川スポーツランドでこのGPXの専門誌向けの試乗会が開催されたので、そのインプレッションをお届けしよう。今回試乗したのはGPXのトップモデル、デーモンGR200R。エンジンは4ストローク単気筒OHCの200cc。インジェクションはアメリカのデルファイ、リアサスは台湾のYSSと、インターナショナルなブランド構成だ。

スーパースポーツスタイルの外観は、イタリア人によるデザインのようで、なかなか秀逸だ。ヘッドライトは左右常時点灯の2灯式。普通のバイクのヘッドライト位置より下、ライディングフォームを取ったときの膝のあたりに装着されている。乗っているライダーからは見えないが、先行車のバックミラーには映っている。

テールランプはL字二つで囲んだようなデザインで、最新スーパースポーツの新しい形だ。カウルの先端からテールエンドまで、綺麗に整ったデザインとなっている。ダッシュボードタイプのデジタルメータは、この外観にマッチしたフルLED。イグニッションをオンにしたときのデモンストレーション画面は、毎回楽しい。

210615_GR200R_03.jpg▲200ccながら本格的なスーパースポーツのスタイルを実現

210615_GR200R_04.jpg▲左右常時点灯のローマウントヘッドライトがユニークだ

210615_GR200R_05.jpg▲テールまわりのデザインもかなり攻めている

210615_GR200R_06.jpg▲メーターは液晶タイプで時計、燃料計、水温計など多彩な表示

200ccのエンジンにはオーバークオリティの車体、ハンドリングは素直

車格は国産250ccクラスと同じか、やや小柄。シート高は高めだが、幅が狭いので足つき性は悪くない。排気量200ccの単気筒エンジンは、最大トルクが6500回転で発生する。さらに、極低回転からのトルクが厚く、発進がとても楽だ。その上、スーパースポーツデザインとは裏腹にハンドルの切れ角が大きく、教習所的な速度での走行は得意だ。

最高出力は17馬力。国産250に比べて非力ではあるが、軽量なこのバイクを、十分なトルクがきびきびと走らせてくれる。ミッションは6速。豊富なトルクのおかげで、6速や5速の高いギアでも、低速走行が可能で、ストリート走行は楽だ。加速は、あまり引っ張らず、トルクを使って走る方が速そうだ。レッドゾーンの始まる9000回転より手前でのシフトアップを勧める。

210615_GR200R_07.jpg▲エンジンは水冷4ストロークSOHC198cc。燃料供給はFIだ

ブレーキ、車体、サスペンションは、このエンジンにはオーバークオリティかもしれない。300ccから400cc近いエンジンを積んでも問題ないほどしっかりしている。ハードブレーキもギャップも、何も問題が起きなかった。そして、素直なハンドリングは秀逸。タイ製のタイヤ、ビーラバー(Vee Rubber)を標準装備しているが、このタイヤがまたこのバイクにフィットしていて、接地感、グリップ感など全く問題ない。かつての東南アジア製タイヤのイメージが大幅に変わってしまった。悪いところが見つからない。

210615_GR200R_08.jpg▲フレームはスチールトラスでリアショックにYSS製を採用したリンクサスとなる

街乗り、ツーリング、少しスポーティーな走りなど、過不足なく十分にこなしてくれる。ホンダもカワサキも、単気筒250のスポーツタイプは販売を止めているので、スズキのジクサーSF250だけが競合車なる。だが、ほとんど競合するスペックがなく、クラスレスだ。税込みで47万円、これもクラスレスと言える。

55万円のレース入門車はお買い得、ワンメイクレースも開催

さて、このGR200Rにはその先の楽しみがある。税込み55万円でレース用のバイクを買うことができる。このバイクは、GPXジャパンではなく、月木レーシングから販売される。登録用の書類は購入後1年経つともらえるという仕組みで、少なくとも1年間はレースに使ってください、という訳だ。

今シーズンは埼玉県の桶川スポーツランド、鈴鹿ツインサーキット、SPA直入の3コースで予定されている。レース車両は、保安部品を外して月木製のフルエキを装着、タイヤはダンロップのスポーツバイアスTT900GPに履き替えられている。サーキット走行でも、車体はしっかりしている。ステアリングからの外乱も問題なく収束する。かといって、ツアラーのような直進性だけが強い訳ではなく、運動性能は悪くない。

210615_GR200R_09.jpg▲レース仕様のGR200Rは月木の取り扱い。ホンダのレーサーをHRCが販売するのに近い

フルブレーキでのフロント周りの剛性も、特に問題はない。このタイヤとのバランスがいいのかもしれない。倒し込みも素直で、狙い通りのラインを外さずにトレースできる。このタイヤならば、スポーツライディングでもバランスがいいので、かなり楽しめる。

超フラットなパワーカーブで、レッドゾーンが始まる高回転までの伸びよりも、4000回転過ぎから7000回転ぐらいのトルクを使って走った方が速く感じる。そのため、2速で立ち上がるヘアピンは3速にした方が速いと思えた。排気量と出力、車重などのカタログ数値どおり、125よりは速く250には少し届かない、ちょうど中間と言える。

エンジンは丈夫らしいと聞いた。桶川スポーツランドのようなショートコースでのレースの入門用には、もしかしたら最適かもしれない。電子デバイスもピークパワーもクイックなハンドリングも、特別なことは何もないが、アスファルトスポーツを初めて楽しむのに、これは楽しいアイテムかもしれない。 

210615_GR200R_10.jpg▲ダンロップタイヤや月木レーシングのマフラー、ベビーフェイスのステップが装着されたレーサー仕様

GPX デーモンGR200R主要諸元

・全長×全幅×全高:2020×747×1145mm
・ホイールベース:1350mm
・車重155kg
・エジン:水冷4ストローク単気筒SOHC198cc
・最高出力:17.6PS/8000rpm
・最大トルク:1.75kg-m/6500rpm
・燃料タンク容量:11L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/80R17、R=140/70R17
・価格:47万800円

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