Technix:テクニクス CT125
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『テクニクス』の新たな提案。求めやすい価格で確かな性能アップを体感できるCT125ハンターカブ用サスペンションが完成!

取材協力:有限会社テクニクス

取材:小川 浩康/撮影:コイズミ ユウコ

掲載日:2025/01/29

オンロード・オフロードを問わず、サスペンションに関する数多くの要望に応えてきた『テクニクス』。レースに参戦するトップライダーからの支持も厚く、「高い技術力」、「確かな性能向上」に定評があるサスペンションのプロショップだ。
 その『テクニクス』が、CT125ハンターカブ用「TGRフォークスプリングKIT」と「TGRパフォーマンスショックTEC-1.1」を開発。この新製品は、「確かな性能向上」を「求めやすい価格」で実現するという『テクニクス』の新たな提案をカタチとしたものだ。その開発経緯や製品の詳細を『テクニクス』に聞き、実際に走行インプレッションも行なってみた。

開発リーダーインタビュー

「ノーマルがベストではない!? カスタムで実用域の乗り心地を改善」

サービス部/開発、レースサポートチームリーダーの金子正芳さん。4輪の外車メカニックから、サスペンションについて深堀りしたいと『テクニクス』に入社。CT125ハンターカブ用サスの開発、テストリーダーも担当。

  • TGRパフォーマンスショックTEC-1.1と、TGRフォークスプリングKITが組み込まれたフロントフォーク。ユニット全長はノーマルから変わっていない。

  • 手前にあるのがTGRフォークスプリングKIT。6.0Nのシングルレートを採用し、摺動フリクションを低減する鏡面仕様。オイル粘度、油面、プリロード量も最適化している。

  • 上がTGRパフォーマンスショックTEC-1.1、下ノーマル。専用のプログレッシブ特性のスプリングを選定し、ボディは軽量なアルミ製を採用。

  • リヤのプリロード調整は、ノーマルの5段階から無段階。タンデムや荷物積載時の安定したライディングに貢献する。

  • 24段階で調整できるリバウンドアジャスターを装備。1クリックずつ、はっきり分かりやすい減衰力を発生し、高速域での車体が安定する。

ハンターカブ用サスペンションの開発経緯

『テクニクス』は、英国のハイクオリティショックアブソーバー「NITRON:以下ナイトロン」も取り扱っていて、そのナイトロンにはCT125ハンターカブ用もラインナップされている。そうした中で、『テクニクス』オリジナルのハンターカブ用サスペンションを開発した経緯を、開発リーダーの金子さんに聞いてみた。

金子さん:「ハンターカブはキャンプツーリングにも大人気で、キャンプ場のダートや林道を走ることもあり、サスペンションをカスタムするユーザーさんも増えています。けれどハンターカブを含めた原付二種クラスのサスペンションは、ナイトロンのような高性能だけれど高価なハイエンドクラスか、安いけれど性能的にアップグレード感がないものが多く、適価で性能アップを体感できるミドルクラスの選択肢が少ないんです。私たち『テクニクス』も原二クラスのサスペンションを手がけていなかったこともあって、求めやすい価格で確かな性能向上を体感できるハンターカブ用のサスペンション製作に挑戦することにしました」
 「ハンターカブのノーマルのフロントサスペンションも乗り心地を重視していて初期はよく動きます。けれどスプリングのプログレッシブレートが極端で、柔らかいところが柔らかすぎて、ブレーキング時のノーズダイブ量が多いんです。リヤはタンデム走行時にも底突き(フルボトム)しないようにストロークの途中で硬くなるんです。

 メーカーはかなり過酷な状況まで想定してサスペンションを作っていますが、『テクニクス』では基本的に一人乗りで開発し、タンデムや荷物積載時はプリロード調整で対応して、実用速度域での乗り心地を重視したセッティングをしています。ハンドルが切れ過ぎず、曲がりにくくないニュートラルなハンドリングで、ツーリングを楽しめて、ノーマルより気持ちよく乗れるサスペンションを目指しています。そうしたポイントを絞ったサスペンションを作れるのが、『テクニクス』の強味だと思っています。ハンターカブ用サスペンションでは、ストローク量をフルに使ってギャップに対する衝撃吸収性を高め、ダートでの走破性をアップしつつ、ダンパーがしっかり効くことで高い速度域でも安定して走行できる性能を狙って開発しました」

  • アウター/インナーチューブはノーマルを使用。6.0Nのシングルレートスプリングを採用し、鏡面仕様で摺動フリクションを低減。ストローク全域でしなやかでコシのある動きとなり、コーナリングやブレーキングで高いコントロール性能を発揮する。厚さの違うスペーサーが片側2種類2枚ずつ付属し、プリロード調整が可能。価格:1万3200円。

  • 専用のプログレッシブ特性のスプリングを選定し、動き始めから奥まで一定のストローク感を生み出し、タンデムや荷物積載時も快適な乗り心地を維持する。別体タンクのないシンプルな構造ながら、はっきりした減衰力を発生し、ストリートから未舗装路まで余裕のある走行を可能にする。価格:8万5,800円。

テストを繰り返し、高性能と低コストを両立

ハンターカブ用サスペンションの開発で苦労した点についても聞いてみた。

金子さん:「狙った性能を出しつつコストは抑えるために、実走テストを繰り返したことですね。スプリング、オイルは何種類もテストし、ストローク量も何回か変更しました。フロントサスペンションは油面やオイルの粘度を変えて、何度も組み直しました。リヤサスペンションユニットはハンターカブ専用設計なので、ボルトオンで確実に性能アップを体感していただくために、使えるパーツを探したり、手持ちでない部品は作ったりしました。コストを抑えることが重要でしたので、トライ&エラーの連続でした」

  • 高性能をリーズナブルに提供するために、使用するパーツも費用対効果を吟味して決定している。

  • 高価格帯と同じ構造だが、パーツの手配やサスペンションの組み立てを自社で行なうことでコストを低減している。

  • テストを繰り返した結果、オイルは『テクニクス』オリジナルを採用。オイルメーカーと共同開発し、安定した減衰力を発生する。

  • オイルはボトルで購入可能(1L、3300円)。熱に強く、泡立ちしにくい。抵抗感を抑えてスムーズに作動し、高耐久性も実現。

オールマイティにグレードアップ

金子さん:「高価格帯のサスペンションと構造は同じですので、あらゆる意味で大幅な性能アップが可能です。もちろん前後ともにオーバーホールができるので、定期的なメンテナンスを行なえば性能もキープできます。前後同時に組み込むことで最適なバランスを生み出し、限界値も高くなりますので、マシンコントロールできる範囲が広がります。ライダーが積極的に操作しても余裕のあるライディングができるので、オールマイティに楽しめることも増えます。ノーマルのサスペンションは乗り心地がスポイルされているので、そこを変えればハンターカブをもっと気持ちよく乗れるようになります。レンタルバイクも用意していますので、一度乗ってみてほしいですね」

CT125ハンターカブ:オーナーインタビュー

「ハンターカブオーナーのリアルな実走インプレッション」

『テクニクス』のハンターカブ用サスペンションにカスタムする車両を取材させていただいた。車両の持ち込みから、カスタム作業の手順まで密着し、オーナーさんにリアルな実走インプレションも語ってもらった。

ハンターカブオーナーの伊瀬知さん。乗り心地に不満を感じていたところ、『テクニクス』のハンターカブ用サスペンションを知り、カスタムを依頼することに。サーキットや峠ではドゥカティ996Rを楽しんでいる。

舗装路でも不満を感じる足まわり

ドゥカティ996Rで、サーキットや峠でのライディングを楽しんでいる伊瀬知さん。趣味の乗り物としては大いに満足しているが、街乗りには使いにくさを感じていた。そこで、スタイルが気に入っていて、維持費も経済的なハンターカブを増車することに。伊瀬知さんはかつてモタードバイクで林道へ行っていたこともあり、ハンターカブで林道へ行くこともあるという。足着き性もよく、Uターンもしやすいので、林道をトコトコと走るのは楽しいけれど、不意にギャップに入ってしまうとドンと突き上げられることが多いという。

伊瀬知さん:「フロントの沈み込みが速く、リヤは硬いので、前後のバランスがチグハグに感じます。ツーリングで長時間乗っていると、舗装路でもリヤの突き上げが不満ですね。そこで、サスペンションのカスタムを考えていたのですが、高いものがいいのは分かりますが予算的に厳しく、安いものは性能的に不安でした。そんな時に『テクニクス』がハンターカブ用サスペンションを発売するのを知って、価格と性能のバランスがいいのでは? と思い、相談してみました。製品の特徴を詳しく説明してもらい、“一人乗りしかしない”“荷物をたくさん積む”という私の要望にも応えてくれるとのことなので、カスタムをお願いしました」

オーダーからカスタムまでの手順

 車両を『テクニクス』へ持ち込み、スプリングKITの組み込みやリヤショックの装着にも対応している。確実に作業してもらえるので、自分で作業するのが不安な人も安心してカスタムをお願いできる。あらかじめ日程を決めておけば、当日にカスタム作業を終わらせ、乗って帰ることも可能だ。また車両を預ける際も、最寄り駅まで送迎してくれる。ヘルメットやウエアなどの預かりサービスも用意されている。 車両を持ち込んだら、スタッフとのカウンセリングで要望や施工内容を確認し、カルテに記録しておく。ミスをなくす大切な工程だ。 カスタムを施す前に、スタッフが持ち込んだ車両の状態をチェックする。サスペンションに不満を感じてのオーダーでも、実際はタイヤが使用限界となっていたり、ブレーキディスクが歪んでいたりと、その原因がサスペンションでないこともある。
 ハンターカブの場合、スイングアームピボット部がブッシュタイプとなっていて、そのブッシュが劣化しているとカスタムを施してもサスペンション性能が生かしきれない場合もあるとのこと。そうした見極めを行ない、オーナーさんと相談しながら対処していく。

  • 伊瀬知さんは車両持ち込みでカスタム作業を依頼。『テクニクス』までは2時間ほどの道のりで、リヤの突き上げが気になり出したとのこと。

  • スタッフに「荷物を満載しても快適にツーリングしたい」という要望を伝えた。特に要望がない場合は、『テクニクス』の推奨状態でセッティングする。

  • 入庫した車両は、ステアリングステムのガタつき、ブレーキパッドやディスクの状態、タイヤなどをチェックする。

  • リヤもブレーキパッドやディスク、タイヤ、ドライブチェーンの状態をチェック。問題があれば、オーナーと相談しつつ対処していく。

  • スイングアームピボット部のブッシュが劣化していると、サスペンション性能に影響する。単品でパーツが出ないので、日ごろのメンテナンスで注意したいポイント。

  • スプリングKITの組み込み、車体へのサスペンション装着も行なってくれる。自分で交換作業ができなくても、気軽にカスタムを依頼できる。

  • 伊瀬知さんのハンターカブはオフロード寄りのタイヤを履き、キャリアを増設。ボックスも装着した林道ツーリング仕様にカスタムしている。

  • 前後TGRセットだが、パッと見ではノーマルと大きく変わらない。足着き性を考慮してシート高は上がっていないが、ストローク量をフルに使用できる構造に変更されている。

オーナーが驚く大きな変化!

  • 試乗を終えた伊瀬知さんは、開口一番「乗り心地の違いがすぐに分かります!」とコメント。

  • 試乗後の率直な感想を開発リーダーの金子さんに伝える伊瀬知さん。その表情から2人ともサスペンションに満足しているのが伝わってくる。

前後TGRセットにカスタムされたハンターカブで走り出した伊瀬知さん。乗り心地の違いはすぐに分かったという。

伊瀬知さん:「ノーマルと全然違って、乗り心地がかなりよくなってます。フロントサスは柔らかいですが、ブレーキをかけてもいきなり沈まず、ゆっくりストロークします。リヤは硬さがなくなり、しっかりストロークしているのが分かりやすくなりました。前後ともしっとり動く感じですが、ハンドリングの軽快さは変わってません。  オフロード寄りのタイヤを装着しているのですが、初期から衝撃を吸収するので舗装路での不安な感じもなくなりました。前後のバランスが取れていて、ダンパーがしっかり仕事をしているのが分かります。リヤの突き上げもなくなったので、ロングツーリングでもお尻が痛くなりにくそうです。前後ともプリロード調整ができ、リヤは減衰力調整もできるので、いろいろと試してみたいです。ガレた林道にも行ってみようという気になります」

テクニクス:代表インタビュー

「乗り心地がよくなるとバイクはもっと楽しくなります。
その楽しさをこれからも伝えていきます」

求めやすい価格での原二クラス用サスペンションの開発や、サスペンションをカスタムしたバイクのレンタルなど、『テクニクス』は新たな提案も精力的に行なっている。そんな『テクニクス』を牽引している井上代表に、改めて『テクニクス』とは?を聞いてみた。

『テクニクス』の代表取締役 井上浩伸さん。2001年の創業以来、サスペンションのカスタムを広く知らしめた第一人者だ。

──『テクニクス』を創業した経緯を教えてください。

井上さん:「バイクショップに勤めていたのですが、独立して自分でバイクショップをやるつもりでした。けれど開店資金がなく断念。それならば、バイクショップ時代にサスペンションを担当していろいろやっていて、サスペンションをいじることが面白くなっていたので、せっかくなら極めてみたいなと思い2001年に『テクニクス』を創業しました。最初は8畳くらいのスペースでしたが、そうした狭い場所でも仕事ができるのも創業するきっかけになりましたね。
 それとエンジンを速くしようとするとかなりお金がかかりますが、サスペンションは少ないお金でパフォーマンスを上げることもできます。また、サスペンションはカスタムした時のフィーリングの違いが分かりやすく、走る楽しさや安全に走行できることに直結しやすい。当時はサスペンション専門店も少なく、サスペンションはオイル漏れを直したり、オーバーホールするくらいでした。そんな時にサスペンションをカスタムすると、“安定感が出た”“より軽快になった”など、少ない費用で大きな効果が得られると、お客さんに喜んでもらえました」

──当時、サスペンションのオーバーホールは高価に感じていましたが、『テクニクス』はリーズナブルでした。

井上さん:「自分では安いとは思わず、作業への適正な対価だと思っていました。ただ、高いと感じるのはブラックボックスのように、何をやっているのか分かりにくいからだとも思っていました。自分も見よう見まねの経験や勘でやってきましたが、カスタムの依頼が増えてきたこともあって、セッティングデータやノウハウを体系的に使って作業できるように、ちゃんと学ぶことにしました。日本ではサスペンションをカスタムする文化がなかったのでカスタムに関する情報もなかったですが、当時のアメリカのサスペンション会社はすでにシステマチックに運営していました。
 なのでアメリカの会社の中から自分に合いそうな会社を探して、自分でコンタクトを取って、何度か研修に行きました。その会社にはアメリカだけではなく、ノルウェーやブラジルなどいろいろな国の人がいて、その人たちとネットのグループで情報交換もしていました。セッティングのノウハウなど有益な情報がどんどん蓄積され、それがベースとなって、自分ができることもどんどん増えていきました。『テクニクス』のスタッフとも共有することで、勘に頼らないシステマチックな作業が行なえるようになりました。そうしてスタッフ全員が均一に高いサービスを提供することで、リーズナブルに感じてもらえたかもしれないですね」

──サスペンションをカスタムすることが広まり、海外ブランドのアフターパーツも人気になりました。

井上さん:「日本でもサスペンションをカスタムする人が増え、海外ブランドのサスペンションも人気になりました。そんな頃にナイトロンを知り、ナイトロンの社長が来日した際に話をしたら意気投合して、ナイトロンを取り扱うことになりました。それが縁でナイトロンの部品工場に行く機会が増え、私たちもスプリング、バルブ、チューブ、ピストンロッドなどの部品メーカーとのコネクションができ、また技術的なノウハウを蓄積したことで、サスペンションを自製できる体制が作れるようになりました。こうした体制もあって、ハンターカブ用の開発もできるようになりました」

  • ひとりでスタートした『テクニクス』は、システマチックな運営でできることが増えていき、スタッフも現在30人になっている。

  • 特性を変化させる「シム」は、サイズ、厚みごとに整理されている。そのバリエーションは膨大で、きめ細かいセッティングに対応している。

  • 移転を経て、社屋も広くなっている。最新の設備を導入し、スペースを広くとることで効率的に作業ができる。

──最近はどんなカスタムが人気ですか。

井上さん:「サーキットを速く走るためとか、ワインディングを楽しむためというより、最近は快適性を求めるお客さんが増えています。「乗り心地がよくなったことで身体にかかる負担も減り、乗るのを諦めずに済んだ」とか「長距離ツーリングで疲れにくくなり、安心して乗れるようになった」と言っていただくことも多いです。ノーマルサスペンションの直したいところをちゃんと直して、乗り心地のよさを納得してもらえるポイントを抑えて開発しています。ほとんどの人が乗った違いを感じられるので、一度乗ってもらいたいですね。
 サスペンションをカスタムしたレンタルバイクを始めたのも、実際に1日しっかり乗ってみてもらいたかったからです。オフロードバイクは林道を走ってもOKです。サーキットではなく、実際のツーリングルートを走ってもらいたいので、春日部だけでなく、北海道の釧路でもレンタルバイクを始めました。また、乗ってみて気に入ったら、同じようにカスタムもできますし、開発の終わったレンタル車両なら購入することもできます。乗って納得してもらうのがいちばんなので、まずはお問い合わせください」

  • 春日部ではオンロード・オフロード合わせて20台のレンタルバイクを用意している。

  • 釧路には15台。このレンタルバイクに乗るために釧路へ来る人も多いという。

  • レンタルバイクの詳細はこちらへ

──サスペンションのカスタムがかなり身近になりましたが、それでも難しいと感じることも……。

井上さん:「サスペンションはよく分からないという人は、いい足まわりを知らないからなんです。特に最近のサスペンションはコストダウンされている可能性が高く、乗り心地が悪いのを当たり前と思いがちです。少し改善するだけで乗り心地はよくなり、乗りやすくなります。乗りやすくなれば気持ちよく走れるようになりますので、自分のバイクがより楽しくなります。「こんなによくなった」「もっと早くやればよかった」と喜んでいただけると、私もうれしくなります。サスペンションのカスタムを通じて、そうした楽しさを伝えてきましたが、これからもより楽しく、より気持ちよくしていければと思っています」

  • オフロード走行に特化して、ストローク量を延長したハンターカブ用サスペンションも開発中だ。フロントはストローク量を40mm伸ばし、ユニット全体も40mm長くなっている。ガレ場やギャップの衝撃も吸収する。

  • リヤはストローク量を20mm伸ばし、ユニット全体で40mm長くして前後バランスを取っている。路面追従性が高まるが、シート高もアップして足着き性は悪くなる。ポイントを絞ったカスタムの一例と言える。

編集部コメント

乗り心地に疑問を感じたら問い合わせてみよう!

「サスペンションがよく分からないのは、いい足まわりを知らないから」という井上さんの言葉が核心だと思った。いい足まわりかどうかは、乗り心地をいいと感じるかどうかがひとつの判断基準となるけれど、それには乗り心地のいい状態を知らなければ始まらない。だから、自分の愛車の乗り心地に少しでも疑問を感じたら、『テクニクス』の試乗イベントに参加してみたり、レンタルバイクに乗ってみてほしい。テストを重ねて、誰もが乗り心地のよさを感じられるようにセットアップされているからだ。
 自分の愛車と同一車種がなくても、その乗り心地の違いは判断基準となるはずだ。そこからどういう対処ができるのか? まずは『テクニクス』に問い合わせてみるといい。さまざまな方法を提案してもらえるからだ。
 ちなみに筆者は15年ほど前に、『テクニクス』にリバルビングを依頼したことがある。ストロークの硬さがなくなり、乗り心地が大きく改善されたが、当時でも「もっと早くお願いしておけば……」と思ったのを鮮明に覚えている。特に乗り心地に不満のあるハンターカブオーナーは、早めに行動することをおすすめしたい。

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