300km/hの壁を超えた、ホンダ最初で最後のメガスポーツ
今でこそ「メガスポーツ」と言えばスズキのHAYABUSAやカワサキのZX-14Rなどが有名ですが、一昔前はホンダにもメガスポーツと呼ばれるモデルがあったことをご存知ですか?
その名も「CBR1100XXスーパーブラックバード」。今より約30年前に各社が300km/h超えを目指し争う中で、ホンダから満を持して登場したのがこのバイク。
当時はカワサキのZZR1100が最高速280km/hを記録して市販車世界最速となっていましたが、CBR1100XXスーパーブラックバードはフルノーマルからタイヤの変更のみで最高速303km/hを記録し、これまでの世界最速記録を破ったのです!
CBR1100XXスーパーブラックバードはフューチャー10と呼ばれる開発目標を掲げ、世界最高性能のスーパースポーツを目指して設計されました。その中の1つに「史上最速」が含まれています。
いざ登場してみると、今まで超えられなかった300km/hの壁を超えたインパクトの方が強く、「世界最高性能」よりも「世界最速」の呼び名の方が定着してしまいました。
ホンダにとっては最速も性能の一部だったのですが、それだけ300km/hというスピードは夢のような数字だったんですね!
その後、メガスポーツによる世界最速争いはますます激化していき、ハヤブサやZX-12R、ZX-14Rといったモンスターマシンが登場します。結果的には速度の自主規制が定められることに…。
ただ、ホンダは最高速争いに対しこれ以上の開発は行わず、CBR1100XXスーパーブラックバードを一度もフルモデルチェンジすることなく、2008年の排ガス規制により生産終了するまでマイナーチェンジのみしか行いませんでした。
結局生産終了後から現在に至るまで、後継モデルの登場もなければモデルチェンジによる再登場もないため、事実上ホンダの最初で最後のメガスポーツとなっています。
HONDA CBR1100XXスーパーブラックバード のピックアップ販売車両
※売り切れの際はご了承ください。
HONDA CBR1100XXスーパーブラックバード のオーナー評価、足つき情報
ウェビックバイク選びでバイクを探す この他のモトガイドを読む
この記事にいいねする