超絶楽しいとウワサのDYNOJET POWER VISION3を組み込んだ リリカコンプリートCT125に乗ってみた!!【ホンダ CT125 ハンターカブ】

長年世界中で愛されてきた通称”ハンターカブ”が、新たにCT125として復活を遂げてから約5年。これまた全国各地に溢れかえるほどの大ヒットモデルとなっています。

CT125の魅力は何と言ってもタフギア感溢れるスタイリングや、スーパーカブ系特有の使い勝手の良さ、豊富に用意されたアフターパーツによって自分の求める姿へとカスタマイズを楽しめることなどが挙げられます。
そんなCT125で最近良く耳にするのが、老舗バイクショップでありDYNOJET日本総代理店、Moto liberty社のATSRディーラーリリカ』のコンプリートモデルがパワフルかつ扱いやすく、めちゃくちゃ面白いというウワサ。

そもそも素性の良い、CT125がどのようになっているのかを実際に確かめるべく、DYNOJET日本総代理店、Moto liberty社のATSRディーラーであるリリカに行きコンプリートCT125に乗ってみることにしました!

DYNOJET POWER VISION3 ECUのチューンのみ そのほかはノーマルなのです!

HONDA CT125ハンターカブ_乗車中

普段日本中を取材して回っているのですが、本当にCT125をよく見かけるのです。往年の名車として知られるCT110を現代の技術を持って復刻させたのがCT125なのですが、実際に乗ってみると、はっきり言ってCT110は昔ながらの”ビジバイ(ビジネスバイク=スーパーカブ)”だったのに対しCT125はその次元を超越したモーターサイクルとなっています。

私の周囲のバイクメディア関係者を見ても、何名もが所有していることから、これは良いバイクなのだな!と思いますし、走らせてみると便利すぎて『これ一台あれば何でもできるし、もしかすると最後に買う一台になるかも?』と私自身感じています。

ノーマル状態からして完成度の高いCT125なのですが、様々なメーカーのバイクを取り扱うだけでなくレース活動も率先して行ってきた老舗バイクショップの『リリカ』が手掛けたDYNOJET POWER VISION3 CT125コンプリートモデルが、本当に面白いというのでリリカ本店に伺い試乗して確かめることにしました。

目の前に出されたDYNOJET POWER VISION3コンプリートモデルのCT125は、はっきり言って見た目はノーマルそのままです。話によるとコンプリートモデルと言っても手を加えているのはECUのFlashだけということ。
ECUチューンだけで乗り味は変わるの~? 本当にぃ? と少々疑いながらいざ試乗スタート!

出だしで分かるモリモリトルク!実用領域が扱いやすいのも嬉しい!

HONDA CT125ハンターカブ_右向き HONDA CT125ハンターカブ_左向き

10年程前のことになりますが、CT110が欲しいと思ったことがありました。どのようなものか知らなかったため、CT110オーナーの知り合いから借りて丸一日ツーリングで使ってみたのですが、良くも悪くもやはりスーパーカブなんだな! という印象を受けたこと、マーケットを見回すと流通価格はすでに値上がり傾向だったことなどから保留としました。それから10年近くが経ちCT125が登場したのです。

登場してすぐに試乗し、げげっ、これはちゃんとしたモーターサイクルになっているではないか!と驚かされたことをよく覚えています。
ただ、とはいえシャシーや足まわりがしっかりした分、若干トロさも出てしまっているかとも感じました。

はっきり言ってしまうと、今回リリカで試乗したDYNOJET POWER VISION3 CT125コンプリートモデルに乗り、発進した瞬間に。「求めていたのはコレだよ~❤」と思わずにんまりしてしまいました。
まず低回転域からトルクフル。特に3,000~5,000回転のストリート常用域でモリモリしており、しかもドッカンと来るのではなく、フラットに力強いのでシフトチェンジの回数がノーマルと比べて減ります

速い! というよりも、心地よい❤ という感じ。

HONDA CT125ハンターカブ_DYNOJET液晶パネル

今回リリカのコンプリートモデルで行っているのはECUチューンです。ECUチューンに関してはプラセボ効果なんじゃないの~? と思っている方もいるかと思います。実は私自身、愛車(クルマです)にサブコン(並行輸入品)を装着したことがありますが、はっきり言って”あまり良くなかった”経験があります。
でもリリカのDYNOJET POWER VISION3 ECUチューンは違いました。 今回はDYNOJET日本総代理店のMoto liberty社が、日本全国のATSRディーラーを通して発売を発表したATSR理事(Zakkmotorcycles)が開発したチューニングMAPをインストール済みの、日本のオリジナルのDYNOJET POWER VISION3を組み込んでいます。

リリカの代表である青柳さんにもしっかりお話を伺ったのですが、元々レース活動をしている中でECUチューンを行うようになったこと、さらにはレーシングモデルというのはタイムを出すために扱いやすくなければならなく、そのようなデータの蓄積が結果としてストリートにマッチするパフォーマンスを生み出すことができる源になっていることが伝わってきました。
今回のコンプリートCT125に関しても、”速い”というよりも”心地よいフィーリング”になっていると思いました。

スロットルワークに“ツキ”が良くこれはオフロードでも効果的かも!?

HONDA CT125ハンターカブ_右向き2

先述したようにノーマルのCT125の試乗テストを行った時に、若干車両の重さを感じたものですが、DYNOJET POWER VISION3 コンプリートCT125ではスロットルの開けはじめから”ボアアップしたの?”と思えるほどしっかりとパワーが出ているために、シグナルスタートでも流れをリードできます。
隣を走るバイクのライダーが、思っていた以上にダッシュを決めるCT125に驚き、ナンバープレートの色を確認してくるくらいです(笑)。
それでいながらもドッカンとパワーが出たりギクシャクすることがありません。これって、オフロードでも効くのではないの?と考えて未舗装路を探して少し入ってみましたが、案の定”かなり良い”です!

CT125コンプリートモデルはお得!『POWER VISION3』の単体購入も可能

HONDA CT125ハンターカブ_DYNOJET POWER VISION3

なお今回試乗した車両の正式名称は【CT125 LIRICA DYNOJET Version】というモデルで、コンプリートモデルとして53万9,880円で販売されています。CT125の新車価格は47万3,000円なので6万円程の差となりますが、乗って分かる違いなので決して高くはないと感じました

すでにCT125を所有しているという既存オーナーのためにも単体で【DYNOJET POWER VISION3 HONDA CT125(JA65)Japan Spec Limited】が用意されており、そちらは9万9,880円ということです。

※日本のオリジナルチューンニングMAPインストール済みのDYNOJET POWER VISION3は、DYNOJET日本総代理店、Moto liberty社及び、正規販売店の日本全国ATSR各ディーラーから店頭または通販で購入することができます。
ここで朗報!今回コンプリートモデル発売開始を記念して、特別に51万7,000円で提供するというのです!先着3台限定ということなので、気になった方は是非。
まずはリリカに行き、試乗してみると良いでしょう。論より証拠、乗ればわかるさ!!

リリカ

DYNOJET POWER VISION3 コンプリートCT125を手掛けたリリカ


DAX125(JB04)用も同時発売!今後はバージョン2への進化も予想!!

リリカ_ショップ外観 HONDA CT125ハンターカブ_ホンダロゴまわり
HONDA CT125ハンターカブ_エンジンまわり HONDA CT125ハンターカブ_車体左後方
HONDA CT125ハンターカブ_ハンドルクランプまわり HONDA CT125ハンターカブ_DYNOJET液晶パネル2

ここから先は余談となるのですが、これまでリリカではどちらかと言えば大型モデルをメインにECUチューンを手掛けてきました。ただ他社のECUチューンの中には正直評判の良くないものもあります。海外仕様をベースにしているため上手く作動しないことや、エラーが出てしまうというもの、マップが適正でないものなどもあります。特に小排気量で人気が高くたくさん流通している、しかもDIYカスタムを楽しむオーナーも多いCT125などは、個人で手を出し失敗するという例も多く見られるのです。
それならばちゃんとしたものを作り、多くの人にECUチューンの楽しさ、そして本来CT125に備わっているさらなる気持ち良さを体感して欲しいとリリカはDYNOJET日本総代理店、Moto liberty社、日本全国のATSRディーラーと立ち上がったのです。

車両自体はノーマルであることや、過度なチューンアップはしていないため耐久性も問題なし。今後は吸気系も手を加えたバージョン2の開発も考えているそうですし、CT125と同じくしてDAX125のコンプリートモデル及びDYNOJET POWER VISION3も販売開始しました。
私自身、試乗して驚きましたし、これからCT125の購入を考えている方や既存オーナーもきっと面白いと感じると思いますよ!

CT125[2024]主要諸元(メーカーノーマル)

  • 全長×全幅×全高:1,965×805×1,085mm
  • ホイールベース:1,260mm
  • シート高:800mm
  • 車重:118kg
  • エンジン:水冷4ストローク単気筒OHC 123cc
  • 最高出力:9.1PS(6.7kW)/6,250rpm
  • 最大トルク:11Nm/4,750rpm
  • 燃料タンク容量:5.3L
  • 変速機:常時噛合式4段リターン
  • ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
  • タイヤ:F=80/90-17、R=80/90-17
  • 価格:47万3000円

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