
皆さんこんにちは、地蔵です。
初めてのバイク購入って、とてもワクワクしますよね。新車で乗りたいバイクが手に入りそうなら、あなたはとっても幸運です。新車に勝るコンディションの中古車はなかなか存在しませんからね!
しかし、納期や予算の関係で中古バイクの購入を検討する場合もあると思います。その際、どういった点に注意すべきか不安な方も多いのではないでしょうか。歴代で十数台乗り継いできた経験を交えながら、少しでもお役に立てる情報を発信できればと思います。

目次
バイクショップの雰囲気って実は凄く大事
最初に、どこでバイクを買うかという事に注目したいと思います。
筆者は最初のバイクを買いに行くとき、緊張して一人で買いに行けなかった類の人間です。そんな自分がお勧めできるバイクショップのポイントはズバリ「店内が明るくて、整理整頓・清掃が行き届いている事」。このようなバイクショップはスタッフへの接客指導も行き届いているケースが多く、質の高い買い物ができる可能性が高いです。
また、初めて中古バイクを維持するにあたって、バイクの事を気軽に相談できるバイクショップと関係をつくるというのは、皆さんが思う以上に大切なポイントになります。
気になるバイクショップの雰囲気を知るために、レビュー(口コミ)をぜひ参考にしてみてください。
走行距離は少ない方がいい?
続いて、車体のお話をしましょう。
基本的に走行距離は少ない方がいいと考えて問題ありませんが、実は絶対の指標ではありません。バイクは走行距離より、その経歴の中でどのように使われてきたかがコンディションを左右します。
同じ車種で「総走行5,000kmのサーキットユースの車両」と、「総走行20,000kmのツーリングユース」の車体があれば、筆者は後者を選択します。サーキットユースのバイクは、街乗りと比較してエンジン全開での使用時間が長く、走行距離以上に各機関へ負担がかかっている事が想定されるからです。
また、一見きれいでも、複数の転倒を経て外装が交換された後である可能性も大いにあります。
もし出自のはっきりしている車両や、前オーナーのメンテナンスが記録簿として残っている車両に出会えたのならば、その個体はポイント高めです。3000kmごとにちゃんとオイルが交換されている形跡があれば、エンジンの状態が良い事が推測されたり、前オーナーの車体への向き合い方が垣間見えたりします。
傷そのものではなく、傷の質に注目!
完璧に無傷な中古バイクに出会えたのであれば、それに越した事はありません。しかし傷が入っていても、その性質によってはそんなに気にしなくて大丈夫なものもあります。そんな傷と、逆にちょっと警戒したほうが良い傷についてご紹介します。
立ちごけ傷

停車中、真横にパタンと倒れた際に付く点傷やへこみがこれにあたります。タンクの目につく個所や、マフラーについていると非常に気になりますよね。
しかしながらこれらの傷はまだバイクにとっての傷口は浅いと言えます。バイクはある程度左右へ倒れる分には耐性を持たせた設計となっているので、通常立ちごけ程度で致命的な故障を起こすケースは稀です。
また、美観を損ねている状態ではあるので、無傷の車体より気持ちお安めなのもポイント。用途によっては非常にお買い得になっているケースもある為、見方を変えれば意外とポジティブな側面が強いのも特徴です。
立ちごけ程度なら大きな問題ないバイク達
ちなみに、オフロードバイクや、そこから派生したモタードと呼ばれるバイク達は転倒に対して強い耐性を持っています。
不整地を走る用途への対策として、ある程度ダメージを受けても大丈夫な設計となっていたり、壊れたとしてもパーツの換装が容易・安価である事も特徴です(ただし、最近流行のアドベンチャーバイク等、複雑な外装部品を持っているバイクはその限りではありません)。
ウェビックバイク選び
走りごけ傷
一方、さきほどの立ちごけ傷に対し、地面に接触して滑走した様な痕跡がある(一定方向に向かった深い線傷が無数にある)車両は、よく車体を観察する必要があります。転倒時に路面等に接触する突起物やフレームスライダーが削れているバイクも、走行中に転倒を経験している可能性が高いです。
バイクは安全運転をしていればそう転倒する乗り物ではないので、過去にリスクのある乗り方をされていた等の予想が付きます。車体に残された痕跡から前ユーザーの素行を想像し、一旦冷静になって検討してみるのも良いバイク選びのポイントと言えます。
ハンドルストッパーの打痕
皆さん、ハンドルストッパーってご存じでしょうか。これはある一定以上にハンドルが切れ込むと危険なので、それを抑止する為に設けられた出っ張りです。走行中に転倒した場合、ここが強く打ち付けられる事があります。ここに打痕、歪みがある車体は、走っている最中に強い衝撃の加わる転倒を経験した可能性がある為、候補から遠ざけましょう。

大きくハンドルをきると、ハンドル側である画像下側部品の突起と、フレーム側である画像上側の突起が接触し、過度の切れ込みを抑制する仕掛けです。派手な転倒を経験していると、ハンドルが振り回され、ここ同士が強くぶつかって打痕が付きます。ひどい個体だと、部品ごともげているケースもあったりします。そういった車両はフレームの歪みを併発している可能性もあるので要注意!
番外編:錆やプラスチックパーツの白化
傷とは別の要素なのですが、これは保管状態の指標になります。錆が多く浮いている車体は、多湿な状況下や、雨のかかる場所で保管されていた事が推察されます。
また、プラスチックの部品が白くなっていたり、脆くなっている車体は直射日光が遮られない状況下で保管されていた可能性があります。美しい外装を維持している個体はそれだけ良い環境で保存されていた可能性も高まります。
最後に
他にもここでは語りつくせない程に中古バイクを選ぶポイントはありますが、ここで書かれた内容を押さえて頂ければ、良いショップと良い個体に出会える可能性が高くなると思います。
予算に余裕があれば、保証を付けてもらえるバイクを購入するのも一つの手です。保証を行わなければならない関係上、そもそも動作が怪しいバイクを売り物にしないよう細心の注意が払われているケースがほとんどです。ウェビックが提供している「新車・中古バイク検索サイト ウェビックバイク選び」では、その車体に販売店保証が付帯するかどうかが一目でわかりますので、ぜひ参考にしてみてください。皆さんが理想の中古バイクに出会えますよう、お祈りいたしております!
ウェビックバイク選びでバイクを探す モトガイドを読む
この記事にいいねする