カフェレーサーにオススメのベースバイクはこれだ!(401~750cc編)

カスタムバイクの中で特に長い歴史を持つ概念にカフェレーサーという文化があります。原付でも大型バイクでも排気量に関係なく、イカしたバイクが作れる。それがカフェレーサー。
前回は251cc~400cc編として、中型排気量に絞ったカフェレーサーのベースとなるバイクをご紹介しました。

今回は401cc~750cc編として、オススメのバイクをご紹介していきます!

カスタムベースにおすすめ車両

【完成形のカフェレーサー】HONDA GB500T.T./GB400T.T.

honda

カフェレーサーの"ベースバイク"と銘打っていますが、カフェレーサーファンとしてはどうしても外せないのがこのGB500 Tourist Trophyです。「もうそれカフェレーサーじゃん!」というツッコミも入るのもさながらなデザイン。
250cc編で紹介したGB250クラブマンに遅れること2年。1985年に登場したGB500T.T.は同時にデビューしたGB400T.T.の排気量を拡大して大型二輪ユーザー向けとしたスケールアップ版としてマニアックな人気を博しました。
GB500T.T.の『T.T.』とは『Tourist Trophy(ツーリストトロフィー)』を意味しており、かの有名な英国のモーターサイクルレース『マン島TTレース』に由来します。世界的にも歴史深いレースに肖ったネーミングであることから、ブリティッシュでレーシーなイメージの強い趣のある一台となっています。
500ccというのも決して中途半端な排気量ではなく、マン島TTにおいても500ccクラスが設けられている主要排気量のひとつです。まさにマン島TTをオマージュしたGB500T.T.にはバイクの歴史とロマンが詰められたバイクなのです。単気筒エンジンを搭載したのもまた、その拘りの現れかもしれません。
400/500どちらもカフェレーサースタイルで排気量とカラーリングの違いのみで見た目はほぼ変わらないため、外装パーツに至ってはほとんど互換性があります。GB400T.T.についてはロケットカウルを標準装備したGB400T.T. MK.Ⅱを特別仕様車として400台限定で発売したりと、いわばカフェレーサーとしては完成された形でメーカーからリリースされました。
そんなGB500T.T.は1986年モデルを最後に生産終了。GB400T.T.は2年後の1988年に生産終了しています。短命であっただけにコアなファンも多く、中古市場でもそれなりの価格が付いて取引がされてます。
このバイクを改めて眺めると、どこもカスタムをせずに純正のままが最もカッコイイバイクもあるのだという事実は、カフェカスタム大好きな私にとっては非常に衝撃です。

ホンダ GB500T.T.の
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【美しいエンジン形状】KAWASAKI W650

kawasaki

W650はWシリーズにおいて非常に重要なポジションのバイクであると言えます。
W1W2W3(650-RS)と続いた元祖Wシリーズは1974年をもって生産終了。そこから25年後の1999年にW650が登場し、2008年のファイナルエディションまでコンスタントな人気を誇ったそう。
特筆すべき点としては、やはりベベルギア(エンジン右側から垂直に伸びているシャフト)が特徴的でカッコイイという点。バイクが大型になればなるほどエンジンがダイナミックになりますね。
カフェレーサーはハンドルやシングルシートなどのパーツや引き算としての美学に目が行きがちですが、エンジンの外観そのものも非常に重要な要素の一つであると言われています(また別の記事で紹介しますが、BMWの水平対向エンジンなども同様の理由でカフェレーサーとは相性が良いです)。
エンジンが特異な形状をしているほど、肉抜きされた車体と相まってバイクにおけるエンジンの美学に通ずる話になってくるわけです。そんな理由でW650から始まったW400W800の新しいWシリーズはカフェスタイルとの相性が良く、ベースバイクとしても人気なのかもしれません。
中古相場もピンからキリまで様々。W650からW800へ乗り換えるオーナーが数多くいたのか、走行距離もそれなりの車体がWebikeバイク選びにも沢山あります。

カワサキ W650の
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【今後の展開に期待大】Royal Enfield CONTINENTAL GT 650

enfield

同社製のINT(インターセプター)650もカフェレーサーのベースバイクとして挙がりますが、ハンドル・ステップ・タンク形状・エンジンの味付けにおいてCONTINENTAL GT 650に軍配が上がります(というより、カフェレーサーコンセプトとして設計されているため当然ですね)。
現行車で比較的安価にカフェレーサーが乗れるメーカーとしてロイヤルエンフィールドは今非常に注目されており、取り扱いのバイクショップも全国に増えています。新車購入する際はタンクの色・ホイールが選べるのが嬉しいところ。もし私が買うのなら、画像と同じアルミタンクにスポークホイールが良いなぁ…。
また、生産国のインドではCONTINENTAL GT 650のワンメイクレースが開催されるほど盛り上がりを見せており、アフターパーツも本国では豊富そう。パーツの供給にはやや時間が時間が掛かるかもしれませんが、このスタイルが今現行で買えるのはトライアンフ・スラクストンと、CONTINENTAL GT 650くらいではないでしょうか。

ロイヤルエンフィールド Continental GT 650の
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まとめ

今回、個人的に好きな3車種をご紹介しましたが、ヤマハ・SR500なんかもミドルクラスカフェレーサーのベースバイクとしては王道ですね(SR400と内容が被るので今回は割愛)。
また、今回もホンダ・CB750FOURやカワサキ・Z750FXなどをベース車両としては「超もったいない!」と思うので紹介していません。 が、SNSでカフェレーサーを検索すると海外のカスタムビルダーが作った旧車Zのカフェカスタムなんかを拝むことができます。
本当はもっとカフェレーサーとしての資質を持ったバイクはあるのですが、250cc編の一番最初に紹介した通り、定義はそもそも無いのでアレもコレもとなってしまいがちです。
マッチョなエンジンを積んで贅肉を削ぎ落したような車体はやはりどれもカッコイイですね。排気量が大きくなると車格もエンジンも大きくなるため、より華奢な車体とのアンバランス感がまた良いのです。
皆さんも是非、手ごろなベースバイクを見つけて、ミドルクラスのカフェレーサーカスタムにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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