カフェレーサーにオススメのベースバイクはこれだ!(250cc編)

カスタムバイクの中で特に長い歴史を持つ概念にカフェレーサーという文化があります。原付でも大型バイクでも排気量に関係なく、イカしたバイクが作れる。それがカフェレーサー。
大型バイクのカスタムは車検が心配。原付は小さすぎる。そんな皆さんにはお手軽250ccカフェカスタムを提案します。

そもそもカフェレーサーってなんだ

結論から申し上げますと……明確な定義はありません!
そもそもカフェレーサーという概念は1960年代にイギリスのロッカーズ達が速く走るために自分のバイクを改造していったのが始まりと言われています。そこに定義なんてものがあるわけが無いのです。
ただし、国内・海外を含め世界中のカフェレーサーファンがカスタムしているバイクには大まかな特徴があります。

特徴1:セパレートハンドルorロータイプのバーハンドル

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カフェレーサーカスタムをする上でセパハンは外せません。特にトップブリッジより下にクランプするのが美しいのです。
私にも競うようにしてクランプ位置を下げていた時代がありました……。いわゆる土下座ポジションでした(笑)カッコいい位置と乗りやすいポジションの絶妙なバランスを狙いましょう。
ただし、絞りすぎるとフルロック時にタンクに干渉する危険もありますので、何事もほどほどに。それでも絞りたい方はハンドルストッパーを加工して切れ角を制限するか、タンクを叩いて抉り加工してましょう。
加工はしたくないけどもっと下げたい!そんな場合はスワローハンドルやコンチハンを逆付けするスタイルもアリです。
ハンドルがより遠くになりやすいので、体の大きな方やポジションが窮屈な場合にも有効です。

特徴2:バックステップ

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ハンドルとステップはセットでの交換がおすすめ!
セパレートハンドルにミディアム気味なノーマルステップを合わせると、それはそれはドエライポジションになります(経験済み)。
見た目もさることながら、社外のバックステップは調整機構が多くバック×アップ量やシフトペダルのレバー比なんかも変えられるものもありますよ。
ただし、この後に紹介するGB250クラブマンはノーマル状態でもそこそこバックステップなので後回しでも良いかもしれません。

特徴3:シングルシート/セミロングシート

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極めるのであれば小ぶりなシートカウルが付いたシングルシートがおすすめ。
乗車定員や積載性が損なわれるので、そう言ったことを避けたい場合はセミロングシート(短めの二人乗り用)を探してみても良いかもしれません。
シートレールをループフレーム化するなど、大胆な加工をする技術・設備・勇気(大切です)があれば、シートカウルレスのシングルシートにチャレンジしてみてください!
反対になぜシートカウル付きを推すのかというと、フレーム加工をしない場合でも、余ったシートレールや諸々のステーたちを隠しやすいからという意図もあります。

特徴4:水平感!←コレ大事

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これが一番大切だと言っても良いでしょう。
フレームやシートレールを加工しないでカスタムすると水平感が意外と鬼門になりがちです。
ガソリンタンクの底面や塗装のラインとシートの底面が水平に続いていくようなスタイルが一番カッコイイとされています。
ノーマル状態でタンクが後ろ下がり気味になっている車両も多いので、カラー等を追加して後ろを少しだけ浮かせてあげるのもテクニックです。

カスタムベースにおすすめ車両

【パワー重視】HONDA GB250クラブマン

honda

クラス唯一のDOHC4バルブエンジンを搭載。カタログスペックはなんと最高出力:30ps/9,000rpm!
元々スポーティ寄りのバイクな為、低めの一文字ハンドルとバック気味のステップが標準装備されています。
また、初期型と前期、後期で分けて大きく3種類の仕様が存在しますのでお好みでベース車両を選んでみるのも良いですね!
初期型:左右2本出しマフラー&ツインキャブ、タンクは四角気味
前期型:右1本の集合マフラー&シングルキャブ、タンクは四角気味
後期型:右1本の集合マフラー&シングルキャブ、タンクがCB400SFっぽい感じ
10年以上も販売されていたため、台数が多くお手頃価格な中古車両が多いところもうれしいですね。

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【エンジンの造形美】KAWASAKI エストレヤ/250TR

kawasaki

古き良き英国車風のデザインのエストレヤとトラッカースタイルの250TR。この2台はフレームこそ異なりますが、完全直立型の同型エンジンを搭載しています。
また、エンジン以外にも共有部品や流用が効くパーツが多数あり、2台を融合させたようなバイクを時折見かけることができますね。
個人的には250TRにエストレヤの純正タンクを乗せ、セミダブルのタックロールシートとかサイコーにカッコいいです。
元々はトラッカースタイルの250TRですが、車体構成がシンプルなのでどんな車両にもなれる万能バイクです。また、ウェビックバイク選びでもお手頃なノーマル車両が多いようです。
エストレヤはフレームデザインを生かして、英国車風のカフェレーサーにするのも良いかもしれません。個人的にはフロントドラムブレーキの車両がツボです。

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【バリエーション豊富】SUZUKI ボルティ/ST250/グラストラッカー

suzuki

オールドルックなロードモデルとして誕生したボルティから順番に進化していった3車種。大部分のパーツを共有しているため、流用が効きやすいのはありがたいですね。
一部のグレードではキックスターターも装備。スカチューンの為にバッテリーを小さくしたりしても安心ですね。
また、ST250グラストラッカーは純正でシートレールがループフレームになっているため、シートを綺麗に収めるだけで、さながらビルダー製のカスタム車両感が出ます。
ちなみにST250はほぼ水平のままループに、グラストラッカーはアップタイプになっていますよ。
なんといっても中古車が安い!乗り出し10万円台からの車両もちらほらありますよ!(2023年11月現在)

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【数少ない空冷Vツイン】YAMAHA SRV250/ルネッサ

yamaha

このクラスでは殆ど見かけない空冷Vツインエンジンを搭載しています。SRV250はトラディショナルなデザインを、ルネッサはスポーティなスタイリングを与えられています。
狭角Vツインエンジンやノートンのフェザーベッド風のフレームも開発者の拘りを感じさせます。
ルネッサに至ってはハンドルさえ下げればもうカフェレーサーと言ってもいいのではないかというスタイルですね。
ちなみに最高出力は27ps/8500rpm。なかなかのスペックです。中古車は他の車両と比べて少なめ。その代わりレアな1台が作れるかも?

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まとめ

外装パーツやハンドルなどは車種専用として販売しているものはあまり多くありません。
知っておくと便利なので自身の車両情報を調べておくことをお勧めします。
例えば……
フロントフォーク径は何ミリなのか?
リアサスペンションの自由長やボルト径はいくつなのか?
など知っておくことで多くの製品が自分の車両にも使える可能性が出てきますので、ぜひ調べてみてください。


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