ホイールサイズから読み解くあなたのバイクタイプは?

あなたの愛車のホイールサイズ(タイヤサイズでいうところのリム径)はいくつでしょうか?
一般的にホイールサイズはリムの直径で表されることが多く、インチで表記されています。
バイクにおいての構成要素として、タイヤ・ホイール部分は車体の外観や雰囲気に大きな影響を与えます。
ホイールのサイズが違うだけで、見た目だけでなく、走行性能にも違いが出ます。それにより、バイクタイプによって採用しているホイールサイズが異なるのです。
今回は、バイクのホイールサイズについて見ていきましょう。

前輪のホイールサイズでバイクのキャラクターが大体決まる!?

フロントホイールの大きさはバイクの走行性能に大きく影響します。
大きさは4ミニ系など小径のもので8インチ。現行のロードバイクでは17インチ。オフロードバイクは21インチが主流となります。

フロント:17インチ

前輪に17インチホイールを履いているバイクは、スポーツバイクや一般的なストリートバイクによく見られます。このサイズのホイールは軽量で、高速走行時に安定性があり、スポーツ性能を重視するバイクに適しています。

フロント:18インチ

前輪に18インチホイールを履いているバイクは、一部のクラシックバイクやカフェレーサーによく見られます。かつてのオンロードバイクの主流がフロント:19インチということもあり、その名残りだとされています。

フロント:19インチ

前輪に19インチホイールを履いているバイクは、アドベンチャーバイクやデュアルスポーツバイクなど、オフロード走行も考慮されたバイクに採用されています。大きな径のホイールは不整地でも安定性があります。

フロント:21インチ

前輪に21インチホイールを履いているバイクは、オフロードバイクによく見られます。障害物を越えるには大径のタイヤが効果的であり、悪路でも安定感が生まれます。

後輪のホイールサイズも合わせて見てみる

フロント:17インチ/リア:17インチ

最もポピュラーなサイズが前後17インチのホイールと言って差し支えないでしょう。
一般的なネイキッドバイクをはじめ、スーパースポーツツアラー、ホンダ・カブシリーズにまで採用されており、車体の大小に関わらず様々なオンロードジャンルのバイクに採用されている基本サイズです。

フロント:17インチ/リア:17インチのバイクを探す

フロント:18インチ/リア:18インチ

前後18インチというと、クラシックテイストだったり、少し昔のバイクかな?といった印象です。
前後17インチと比較すると、車体に対して若干ホイールサイズが大きくなるため、クラシカルなデザインのバイクやカフェレーサー系のバイクとの相性が良くなり、前後18インチでそういった雰囲気を出すことができます。
クラシックバイクとして代表格のSR400も初期型ではフロント:19インチ/リア:18インチでしたが、中期・後期型では前後18インチに落ち着きました。

フロント:18インチ/リア:18インチのバイクを探す

フロント:19インチ/リア:17インチ

フロント:19インチ/リア:17インチはデュアルバーパス。オン・オフ両用のタイヤサイズが主流です。
アドベンチャーモデルの草分け的な存在のBMWのGSシリーズでは4バルブエンジンとテレレバーサスを採用したR1100GSからフロント:19インチ/リア:17インチを採用し、1990年代中期以降から現在までアドベンチャーモデルの定番サイズになりました。
19インチは17インチより大径で走破性が高くなり、ジャイロ効果がより大きいので安定感が増します。
またタイヤが細くなるため、接地面の形は縦長で幅は狭くなります。
19インチが線で、17インチが面という接地感の表現をよくすることがあり、多少のギャップや割れ目は難なく乗り越え、うねりや轍の影響も受けにくい、正にオン・オフ両様で万能のホイールサイズです。

フロント:19インチ/リア:17インチのバイクを探す

フロント:21インチ/リア:18インチ

アドベンチャーモデルの主流は19/17インチですが、更なるオフ性能にこだわったオフロードバイクはフロント:21インチ/リア:18インチを採用しています。
モトクロッサーはフロント:21インチ/リア:19インチ、ちなみにモタードは前後17インチが主流です。
WR250Rがオフロード、WR250Xはモタードバイクとして基本コンポーネントを共にしながら、どちらも非常にファンの多いバイクです。

フロント:21インチ/リア:18インチのバイクを探す

その他のホイールサイズ

フロント:16インチ/リア:16インチ

前後16インチは、ロー&ロングな印象を与え、車体に対してホイールサイズが小さいため、アメリカンやボバースタイルとの相性が良くなります。
昨今大人気のレブル250も前後16インチ。軽快なエントリーモデルにも採用されているホイールサイズながら、BMWのR18やインディアンのScout Bobberなど、玄人向けとも思わせるような車体にも採用されています。

フロント:16インチ/リア:16インチのバイクを探す

フロント:18インチ/リア:16インチ

フロント:18インチ/リア:16インチは、今人気のカワサキ・エリミネーターやホンダ・レブル1100にも採用されているホイールサイズです。
フロントがリアよりも大径のため、ややオフロード寄り?と思いきや、ハーレーなどのクルーザー系には良くあるホイールサイズのパターンになります。

フロント:18インチ/リア:16インチのバイクを探す

フロント:19インチ/リア:18インチ

オンロードモデルにおける、フロント:19インチ/リア:18インチはカワサキの旧車ZシリーズWシリーズに多く、1980年代初頭まではオンロードモデルのフロントは19インチが主流でした。その後に前後18インチが登場し、現在のような前後17インチに落ち着いたとされています。
最近では、クラシカルスタイルを踏襲したGB350がこのサイズのホイールを履いています。ちなみに、GB350Sはフロント:19インチ/リア:17インチとGB350よりもスポーティーさを重視したことから17インチリアホイールを採用しています。

フロント:19インチ/リア:18インチのバイクを探す

まとめ

こうして見ると、バイクのジャンルはホイールサイズによって大別できてしまうことが分かります。
これにタイヤの幅まで話が及んでくると、少し話が難しくなってくるので今回はあくまでもリム径までの話に留めています。
フロントに21インチホイールを履いたバイクは実物を見ると結構迫力を感じます。
インチアップまたはインチダウンのカスタムも人気で、バイクの見た目や乗り味を変えるといった点では非常に効果があります。
ただ、大掛かりなカスタムになってくるため、バイク屋さんなどのプロにお願いするのが安心でしょう。
バイクに乗っていく上でタイヤは消耗品。愛車のホイールサイズを覚えておくと、タイヤ交換時に好きなタイヤを選べて良いかもしれません。

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