なぜ通勤バイクに原付二種スクーターがオススメなのか?通勤バイクを選ぶ時に押さえておきたいポイントと候補にしたバイク3選!

通勤通学用のバイクを探す際に「通勤通学で使用するバイクって何にすればいいの?」「バイクごとに何が違うの?」と、思ったことはありませんか? 実際に私が通勤で使っているシグナスXを例に、購入時に重視したポイントや候補として検討したバイクたちを紹介します。これから通勤通学バイクを探す人の参考になれば幸いです。

通勤通学に向いているバイクとは?

結論から先にお伝えしますと、燃費・維持費・操作性の3点から原付二種スクーターが通勤通学に向いていると言えます。ルートの中に自動車専用道路があって、125cc以下だと走れないという場合もありますが、だいたいの方は原付二種スクーターで事足りるでしょう。どのような点で原付二種スクーターが良いのか紹介していきます。

1.燃費が良い

私の通勤ルートは一日往復約30km程度、ひと月に換算すると600kmほど走ることになります。そのため、少しでも維持費を抑えるためには「燃費が良いバイク」は条件から外せません。 例えば、燃費が30km/L走るバイクだったとして、通勤でひと月600km走るとなると20Lのガソリンを消費することになります。ガソリン代を150円/Lとして計算すると、ひと月にかかるガソリン代は4,500円となります。これが燃費が15km/Lで走るバイクになると、ひと月にかかるガソリン代は9,000円と燃費が30km/Lの時よりも2倍かかることになるため、燃費の良し悪しはそのまま維持費にも直結します。なので、できる限り燃費が良い(1Lで走る距離が長い)バイクの方が経済的で望ましいです。
燃費には色々な要因が絡んできますが、その中でもエンジンの気筒数は多くなるほど燃費が悪くなる傾向になります。より燃費が良いバイクから探そうとすると、単気筒エンジンを搭載したバイクが候補となります。

2.維持費が安い

バイクは購入した後も、保険や消耗品の交換と何かと維持費がかかります。前述の燃費もそうですが、維持費を少しでも抑えられるのも原付二種スクーターの強みです。まず保険では、自動車の任意保険に付帯できる「ファミリーバイク特約」という125cc以下のバイクを対象とした保険があります。ファミリーバイク特約を活用すれば、任意保険に加入する必要無く同等の保証を受けることができます。※制度や保証内容は保険会社によって異なります。
消耗品ではタイヤやオイル、ブレーキや駆動系などが交換箇所として挙げられますが、どれもスクーターだと比較的安価に抑えられます。特にタイヤは大型バイクのフロントタイヤ1本分以下の価格で前後タイヤの交換ができる場合があります。オイルも使用容量が少ないため1回の交換で発生する費用を抑えることができます。

3.運転がラク

毎日の通勤通学中の運転は少しでもラクに移動したいものだと思います。特にシフトチェンジやクラッチ操作は、ツーリング時だとバイクを操る楽しみにもなりますが、街中を走る通勤通学時では信号によるストップ&ゴーが多くてシフトチェンジやクラッチ操作はストレスに感じることの方が多いです。AT車が多いスクーターは操作が両手のアクセルとブレーキのみなので、運転がラクになることから通勤通学に適していると言えます。また、毎日の駐車場や駐輪場からの出し入れやルートによっては住宅街や狭い路地を通ることから、スクーターの取り回しの良さもポイントとなります。

原付一種と二種の違いって?

前述の3つのポイントから、「単気筒エンジン」「原付バイク」「スクーター」が「通勤通学に向いているバイク」の要素として絞られました。次に同じ原付バイクの中でも、なぜ原付二種を選んだのかについて紹介していきます。


原付一種と原付二種の代表的な違いを表にしてみました。それぞれ免許と排気量区分が異なりますが、大きな違いは速度と交通ルールです。まず速度に関しては、原付一種の法定最高速度が30km/hに対して、原付二種では他の免許区分のバイクと同じように法定最高速度が60km/hとなります。交通ルールでは、原付一種に課せられている二段階右折二人乗りの禁止原付二種では適用されなくなります。高速道路や自動車専用道路を走れないといった制約はありますが、街中を走る分には原付二種は原付一種よりも使い勝手が良いと言えるでしょう。特に幹線道路をメインに使う方だと、原付一種では法定速度や二段階右折が必要なことから通勤通学時間も原付二種と比べて伸びてしまうでしょう。

なぜスクーターを選んだのか

ここまででも原付二種スクーターを選んだ理由は伝わったかと思いますが、さらに「スクーター」を推したい理由がもう一つあります。それはメットインスペースがあることです。自動車と違って収納スペースが限られるバイクにおいて、スクーターのメットインスペースは日常生活で大活躍します。例えば、メットインの中に雨具を常備させることで急な雨でも安心ですし、お買い物で荷物が増えてもメットインにしまうことができます。なによりバイクから降りた後のヘルメットをしまえるので、わざわざヘルメットを持ち歩いたり、バイクにかけておいたりする必要もありません。

候補となった原付二種スクーター

通勤通学用のバイクには原付二種スクーターから探すことが決まりましたので、後はバイクを選ぶだけです。私が実際に候補にしたバイクを紹介します。

シグナスX/SR/シグナスグリファス

cygnus


2023年7月時点のウェビックバイク選びでの新車平均価格は34万円、中古平均価格は21万円です。カタログ上の燃費は43km/Lとなり、タンク容量が6.5Lなので航続距離は280kmとなります。
2003年の初登場から現行モデルのシグナスグリファスまで含めると20年続くロングセラーモデル(X以前のシグナスを含めると40年以上)。モデルによっては国内仕様と台湾仕様が存在し、若干仕様が異なります。 ちなみに、私が選んだバイクはシグナスXの台湾仕様で、街乗りの燃費は35km/Lほどでした。メットインスペースはジェットヘルメット、グローブやボディバックが入る位の必要十分な容量となっています。

PCX125

PCX125


2023年7月時点のウェビックバイク選びでの新車平均価格は34万円、中古平均価格は30万円です。カタログ上の燃費は48km/Lで、タンク容量は8.1Lとなるので航続距離は388kmとなります。
ウェビックバイク選びの人気総合ランキングでも1位となるほどの人気を誇るPCX125。燃費性能と出力性能のバランスに優れたeSPエンジンを搭載すると共に、現行モデルではトラクションコントロールまで採用されていて、他の原付二種スクーターと比べても豪華装備で頭一つ抜けている印象です。ただし、メットインスペースが二段構造になっていることから、数値上の容量よりも狭く感じるかもしれません。また、人気車種ということで、中古車価格も他のモデルと比べると高めとなります。(当時の私も予算の関係でシグナスXとなりましたが、予算が許すならPCXも欲しかったです...)

アドレスV125/S

アドレスV125

2023年7月時点のウェビックバイク選びでの中古平均価格は15万円です。燃費は52km/Lで、タンク容量は6Lとなるので航続距離は312㎞になります。
『安い・速い・コンパクト』を武器に、「通勤快速」の異名でPCXが登場するまでは通勤バイクとして不動の人気を確立していました。コンパクトで軽い車体と前後10インチの小径タイヤによって、加速力と機動力に優れます。既に生産終了モデルのため中古車しか販売されていませんが、「通勤快速」として使われていたこともあり過走行車や酷使された車両が多いので、購入時には注意が必要です。

実際に選んだバイク

上記3車種に絞り、最終的に選んだのは前述のとおりシグナスXでした。決め手としてはメットインスペースが広く、ディスクブレーキなどの装備も十分だったことと、個人的にぼってりとした見た目が可愛く好みだったのもポイントでした。その中で予算内に収まる物件が出てきたことで購入に至りました。
実際に約1年半ほど通勤に使用していますが、消耗品の交換で発生した出費はオイル交換とタイヤ交換で1.5万円ほどに抑えられています。保険代や燃料代も出費は抑えられていますが、それ以上に中大型バイクと比べて大きなコストカットに繋がっているのは消耗品代だと感じました。これからも通勤と休日の足用バイクとして活躍してもらいます。

まとめ

今回「燃費」「維持費」「運転のラクさ」の3つに絞って、通勤通学用バイク選びのポイントをあげてみました。他にも『通勤通学に使うけどツーリングにも使いたい』や『日常の足用のバイクとして使いたい』など、他の条件が増えると選ぶ際のポイントも変わってくると思います。自分が最も重要にしたいポイントは何かを抑えておくと、自分に合ったバイクが見つけやすくなるかもしれません。

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