
カスタムバイクの中で特に長い歴史を持つ概念にカフェレーサーという文化があります。原付でも大型バイクでも排気量に関係なく、イカしたバイクが作れる。それがカフェレーサー。
前回は「カフェレーサーとはなんぞや?」の流れから250cc排気量に絞ったカフェレーサーのベースとなるバイクをご紹介しました。
今回は251cc~400cc編として、オススメのバイクをご紹介していきます!
目次
カスタムベースにおすすめ車両
【カスタムバイクの金字塔】YAMAHA SR400
SRの登場は1978年。アメリカの市場を意識してダートトラッカーを想起させるスタイリングがなされ、オフローダーのXT500のエンジンを積み、日本の免許区分に最適化して登場しました。
以来幾度も商品改良が入りましたが、大径の前後タイヤ、涙滴型で小ぶりなタンク、フラットなシート、そしてキック式の空冷単気筒エンジンというベースは何も変わりませんでした。というより、変えませんでした。キャブレターからFIになってもです。
そんなストリートバイクの外観はまさしくカフェレーサーのベースにはモッテコイの逸材。各メーカーからもカフェスタイルのカスタムパーツが星の数ほど発売されています。
カフェレーサーカスタム以外にも、チョッパースタイルやスクランブラースタイルのベースバイクとしても非常に人気がありますので、中古市場にもフルカスタム車をよく見かけます。
2021年をもって43年間の歴史に幕を下ろしたSR400。中古市場は登録未使用車から不動車同然のものまで存在し、価格も様々!走行距離だけで判断せずに、しっかり現車確認をしてから購入したいものですね。
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【爆発的人気のネオクラシック】HONDA GB350
かつてホンダにはCB400SSという空冷単気筒でキック始動のバイクがありましたが(後期型はセル付き)、2001年~2007年の7年間で生産終了となりました。前述したSR400の対抗馬だったとか、そうじゃないとか様々な噂がありますが、よく似た外観のバイクが存在しました。
そして2021年にSR400が生産終了するのと交代するように登場したのがGB350。250cc編で紹介したGB250クラブマン同様に、GB(Great Britain)の名前を冠しており、メーカーとしてもクラシックな雰囲気を持たせるため懐古的な路線で名付けられたそうです(先に登場していたインド市場ではH'ness CB350)。
各アフターパーツのメーカーからもカフェスタイル用のカスタムパーツが次々と発売されており、どんなカフェカスタムがWebikeコミュニティやSNSなどで見れるかなど、現在進行形で期待大なバイクです。
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【個人的にNo.1】KAWASAKI W400
Z400FXやKH400なども和製カフェレーサーとしては人気ですが、近年の旧車価格の高騰と、カスタムのベース車両としては個人的に「超もったいない!」と感じます。カワサキのバイクはこのパターンが非常に多い!なので今回はW400をご紹介します。
W400には兄弟車がいくつか存在し、Wシリーズとして多くのラインナップがありますが、やはりどれもカフェカスタムのベースバイクとしては非常に人気があります。
また、私が今まで見たカフェカスタムの中で最も好みのカスタム・形をしていたベースバイクがW400で、それはそれは"激渋なW400"でした(遠い目)。いつか手ごろなW400をこさえてアルミのロケットカウル・タンク・シートカウルであんな風にカスタムしたいものです。
こちらもアフターパーツメーカーからSRほど多くはないものの、好きなタイプを選べるくらいにはカスタムパーツが存在しています。2006年~2008年の販売と、なかなかに短命なバイクでしたが、中古市場では比較的お手頃価格で入手できるのが嬉しいところです。
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【国産車離れした風貌】SUZUKI ST400V(テンプター)
こちらも250cc編で紹介したST250の兄弟車となるバイクです。パっと見、英国車トライアンフ・ボンネビルを思わせるようなデザイン。バイクの原型ともいえるシンプルなスタイルはビッグシングルならではのもので、これからも魅力的なカテゴリーとして愛されるでしょう。そんなビッグシングルは多くがオフロード譲りの空冷エンジンにカウルレスのシルエット、17~19インチの大き目なホイールを採用しており、これはビッグシングルのデザインのベースに、伝統的なブリティッシュスタイルのクラシックバイクがあるからともいえます。
そんな中でテンプターは、ロングタンク、直立するシリンダー、低めに構えたハンドルの雰囲気はまさしくカフェレーサー…というより、クラシックなノートンやトライアンフなどのマン島レーサーを彷彿とさせるシルエット。メーカーもそれをシッカリ狙っていたのか(?)、初期モデルでは「SUZUKI」のエンブレムがなく、タンクには「TEMPTER」のエンブレムのみが装着されていました。おかげで国産車っぽさがないどころか、メッキパーツを多用した細部からもチープさが全く見当たらず、「どこのバイクですか?」と聞かれること間違いなし。
中古車は他の車両と比べて少なめ。価格もまだそこまで高騰していない様子なので、綺麗なブリティッシュスタイルに憧れがあるけど、外車には手が届かない…というユーザーにはピッタリです!
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まとめ
外装パーツやハンドルなどは車種専用として販売しているものはあまり多くありません。
知っておくと便利なので自身の車両情報を調べておくことをお勧めします。
例えば……
フロントフォーク径は何ミリなのか?
リアサスペンションの自由長やボルト径はいくつなのか?
など知っておくことで多くの製品が自分の車両にも使える可能性が出てきますので、ぜひ調べてみてください。
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