バイクの”諸元表”の見方を知っていますか?その1

各メーカーのホームページやカタログには、バイクの情報として必ず諸元表が記載されています。この諸元表には、バイクのサイズやエンジンのパワー、フレームの種類など、さまざまなスペック情報がまとめられています。中には馴染みのない用語で書かれている項目もあり、理解しづらい情報もあるかもしれません。そこで、ここでは諸元表の内容をいくつかの情報に分けて紹介していきたいと思います。

全長・全幅・全高

各項目では、その項目の最も長い距離を示しています。
全長は、バイクの先端から最後部までの長さを指します。一般的には、フロントタイヤの先端からリアフェンダーの先端までの長さとなります。
全幅は、バイクの中で最も幅の広い部分を指します。ただし、ミラーは幅に含まれないため、ハンドルやレバーの端から端までの長さが計測されることが多いです。
全高は、地面からバイクの最も高い部分までの距離を指します。全高の計測時には、ミラーは含まれません。ネイキッドモデルでは、メーターやハンドルバーが最も高い部分として計測されます。フルカウルモデルでは、スクリーンが最も高い部分として計測されます。

Rebel250

軸間距離(ホイールベース)

フロントホイールの軸の中心からリアホイールの軸の中心までの距離を指します。ホイールベースと言われた方がピンとくる方も多いかもしれませんね。
一般的にホイールベースは長いほど直進安定性が向上します。そのため、アメリカンやクルーザーなど長距離走行を得意とするバイクはホイールベースが長いことが多いです。
逆に、ホイールベースが短いと、小回りや切り返しなどのハンドリング性能が向上します。そのため、スポーツモデルなどは、アメリカンやクルーザーと比べてホイールベースが短くなっています。

シート高

地面からライダーが座るシートまでの高さを指します。シート高はバイクに跨った際の足つきの参考にされますが、同じシート高でも座面の幅の違いなどにより、実際に跨った時の足つき具合は異なる場合があります。

足つき1 足つき2

例えば、シート高775mmのモンキー125とシート高780mmのスーパーカブC125に身長155cmのスタッフが跨った状態を比較すると、シート高の低いモンキー125の方がスーパーカブC125よりもつま先立ちになっているのがわかると思います。このようにシートや車体の幅によって足つきも変わるため、足つきが気になる場合は実際にバイクに跨ってみることをお勧めします。

車両重量・装備重量

バイクの重さを表しています。 車両重量はバイクそのものの純粋な重さを示し、組み立てられた状態で計測された重さです。そのため、ガソリンやオイルなどの液体は含まれていません。
一方、装備重量は実際に走行可能な状態での重さを示します。ガソリンやオイルなどの液体を含んだ状態での重さとなります。装備重量の方が、実際に乗る状態に近いため、重さを比較する際には装備重量を参考にしてください。

最低地上高

地面から車両の最も低い部分までの距離を指します。一般的にはエンジンの下側やフレームまでの距離が計測されます。オフロードモデルでは最低地上高が高く設定されており、悪路を走行することを想定しています。これにより、地面との接触を避けることができます。一方、クルーザーモデルなどの長距離走行に適したバイクでは、最低地上高を低く設定して重心を下げ、安定感を高めています。

まとめ

今回は諸元表の中でも、バイクのサイズに関する項目を中心に紹介しました。実際にバイクを見ることができなくても、諸元表を読み取ることでバイクのサイズ感がイメージできるのではないでしょうか。

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