
突然ですが皆さん、ロードレースに出てみたいと思ったことはありませんか?ロードレースと聞くと世界最高峰のmotoGPをはじめ、市販車をベースとしたWSBK(ワールドスーパーバイク)、国内では全日本ロードレース選手権があり、プロのライダーが競い合っているイメージがあると思います。そんなロードレースですが、実はプロライダーでなくても誰でも気軽に参加できるレースが日本全国で開催されているんです!
サーキットによって様々な名前で開催されていますが総称して「サンデーレース」と呼ばれており、ルールに合わせてバイクを改造することで誰でもレースに参加することが出来ます。今回は、サンデーレースの中でも、250ccクラスのレースで主に使われているバイクを紹介しようと思います。
ホンダ CBR250RR
・エンジン:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列2気筒
・最高出力:42ps / 13,500rpm
ホンダの250ccスーパースポーツモデル「CBR250RR」は、現行250cc2気筒クラスでは最もパワーのあるバイクです。足回りには倒立フロントフォーク、電子制御スロットルによるモードセレクト機能を搭載したことで、登場時には大きな話題となった1台です。2023年モデルでは新たにトラクションコントロールを標準装備し、オプションにはアップとダウンに対応したクイックシフターを設定するなど、電子制御化が進みました。
国内の250ccクラスのレースでは最も選ばれているバイクとなり、レースベース車の設定やレース用パーツも豊富なことからエントリーモデルとしても最適な1台です。
ヤマハ YZF-R25
・エンジン:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列2気筒
・最高出力:35ps / 12,000rpm
「YZF-R25」は2014年に登場したヤマハの250ccスーパースポーツモデルです。2019年にマイナーチェンジを行った際に倒立フロントフォークを採用した現行モデルとなりました。今でこそCBR250RRの登場で参加台数も減ってきてしまいましたが、CBR250RRが登場するまでは各レースで上位を独占するほどのポテンシャルを持ち合わせていました。
2022年からは、MFJ公認のJP250というレースでYZF-R25よりも排気量の大きいYZF-R3での参加が認められました。
カワサキ Ninja250
・エンジン:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列2気筒
・最高出力:35ps / 12,500rpm
現在の250ccスーパースポーツの火付け役とも言えるNinja250Rの後継モデルが「Ninja250」です。現行モデルは排ガス規制の影響でマイナーチェンジの際にパワーダウンしたものの、それまではCBR250RRに次ぐパワーを誇っていました。装備では電子制御や倒立フロントフォークといった他社で主流になりつつある装備は無いものの、250ccクラスでいち早くアシスト&スリッパークラッチを搭載しました。
国内のレースでは参加台数は少ないものの、アジアロードレース選手権ではシリーズチャンピオンにもなった実績のある1台です。
カワサキ ZX-25R
・エンジン:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列4気筒
・最高出力:48ps / 15,500rpm
久しぶりの250cc直列4気筒エンジン搭載モデルとして発売前から話題となった「ZX-25R」。エンジンだけでも話題としては十分なところ、モードセレクトやトラクションコントロール、アップダウン対応のクイックシフターを標準装備と、電子制御も盛りだくさんで登場しました。まだまだ登場したばかりということもありレースでの実績は少ないですが、メーカー主催のワンメイクレースも開催されていることから、今後レースシーンで見かける機会が増えてくると思われます。
KTM RC390
・エンジン:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 単気筒
・最高出力:44ps / 9,000rpm
排気量こそ250ccではありませんが、YZF-R3と同じようにMFJ公認レースのJP250への参加が認められたのが海外メーカーであるKTMの「RC390」です。最新のモデルチェンジで減衰調整式の倒立フォークにラジアルマウントキャリパー、各種電子制御にこの排気量帯では珍しいTFTメーターまで採用しており、大型バイク顔負けの装備となっています。こちらもZX-25Rと同様にレースでの実績はまだまだ少ないですが、KTMシリーズだけのレースも開催されていたりと楽しめる場面が多いモデルです。
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