アメリカンバイクはどうやってカスタムするのがお得?

【文:沼尾 宏明】

近頃アメリカンバイクのカスタムが脚光を浴びているようです。
これからビギナーがバイクを買うにあたって、あらかじめ好みのカタチにカスタムされているバイクを買った方がいいのか?あるいはノーマルのバイクを買って自分好みにカスタムしていく方がいいのか?そのメリット、デメリットを解説していきましょう。

カスタムはアメリカンの大きな魅力の一つ

近頃、WebikeモトガイドのスタッフがGoogle検索キーワードを調べたところ「バイク カスタム」の検索が増え、中でも「アメリカン」が目立っていた模様。アメリカンカスタムの人気が再燃しているようなのです。

アメリカンと言えば、ハーレーダビッドソンに代表されるクルーザーが代表的ですが、過去にはスティード(ホンダ)ドラッグスター(ヤマハ)といった日本製アメリカンが大人気を博しました。近頃もカワサキから登場したエリミネーター(400)がアメリカンの系譜と言えるでしょう。

「アメリカン」はその名のとおり“アメリカ製バイク”を意味し、ハーレーのようにロング&ローな車体でツーリングに適したバイクを指す言葉です。いかにもバイクらしいスタイルや直進安定感の高さなどアメリカンならではの魅力は様々にありますが、大きな醍醐味の一つがカスタム。ハンドル、シート、外装、マフラーなど、各社からたくさんパーツも発売され、文化として根付いています。

他のバイクにも言えることではありますが、様々なパーツを組み合わせて世界に1台だけの自分のバイクを仕上げるのは特にアメリカンの魅力でもあります。

しかし、これからアメリカンを買おうしているビギナーにとって、既に「好みの形にカスタムされているバイク」を買った方がいいのでしょうか。それとも「ノーマルを買って、自分好みのスタイルにコツコツカスタムしていく」方がいいのでしょうか?

結論から言えば、それぞれにメリット、デメリットがあるので、自分に合う方を選ぶのが賢い選択と言えるのです。

アメリカン/クルーザーを探す
ウェビックバイク選び

カスタム済みのバイクを選ぶメリット&デメリット

[ ○ ] 自分でイジるよりコスパ優秀な場合が多い

まず「好みの形にカスタムされているバイク」を買う場合。これは新車(コンプリートカスタムなど)と中古車がありますが、中古車の場合が多いことでしょう

まずメリットは「価格」。バイク本体の値段を差し引くのはもちろんですが、新品のパーツを買って同じ状態までカスタムするより安く済むケースが多いです(ただし完成度の高いカスタムや高価なパーツを使用している場合は逆に高くなるケースもあります)。

「自分がしたいカスタムと方向性が合っている」という条件付きですが、手っ取り早くカスタムしたバイクが欲しい人や、手間を省きたい人にいいでしょう。安く入手し、購入後にさらに自分好みにカスタムしてくのも手です。

アメリカンバイクの販売車両一覧

ウェビックバイク選びでも多数のアメリカンが販売中。大なり小なりカスタムされたものが多いです。


[ △ ] 信頼できない相手から買うと不安が残る

デメリットは安全などの「信頼性」です。ベテランライダーなど信頼できる人に紹介してもらったショップや、カスタムに定評のある店では安心して購入できるでしょうが、ネットオークションなどで購入する場合は注意が必要。相手が実体のあるショップか、信頼できる個人なのか慎重に確認する必要があります。

取り付け方やパーツによっては、バランスが崩れて乗りにくくなっていることもあります。また、違法パーツが装着されていて車検にパスできない場合もあるかもしれません

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ウェビックバイクショップナビ

ノーマルからカスタムする場合のメリット・デメリット

[ ○ ] 妥協なく自分だけの愛車にカスタムできる

続いて「ノーマルを買って自分好みのスタイルにカスタムしていく」場合です。当たり前の話ですが、何と言っても「イチから自由にカスタムできる」のが最大のメリット。既にカスタム済みのバイクを買う場合、前オーナーの好みが反映されているため、完全に自分好みとは言えないからです。

また、ノーマルの新車からカスタムすると、外観や走りの変化を楽しむことができるのもメリット。当然、中古車で買うより末永く付き合うことができます。

慣れていない人は、カスタムが得意なショップに相談してイジるのがオススメです。特にビギナーはパーツを装着することでどう変化するのか今一つわからないと思われるので、店員さんと確認しながら進めていくのがベターでしょう。

また、ボルトやナットを取り外して着けるのみの外装パーツなら、カスタム初心者にもできると思いますが、単純な交換で済まない場合もあります(例えばハンドル交換はブレーキホースやスイッチ類のケーブルの延長が必要なケースも)。

プロなら、単品だけでなく、他のパーツとのバランスも取りながらカスタムをコーディネートしてくれるハズです。

FXLRST SOFTAIL LowRider ST

ハーレーのラインナップはノーマルでもメーカー自らカスタムした仕様が存在します。写真のローライダーSTは流行のカスタムを採り入れたモデルです。


[ △ ] やっぱりコストは高めになる

デメリットは、お金がかかるということです。やはり最初からカスタムされている場合の方が安く済む場合が多いです。

ただし、中古パーツなどを探して安く済ませればコストを抑えることは可能でしょう。なお、ショップによってはパーツ持ち込みの場合、装着を拒否されたり、工賃がアップしたりする場合があるので、事前に調べておくのが肝心です。

ところでアメリカンのカスタムにはどんな種類があるの?

アメリカンのカスタムは多種多彩ですが、現在のメジャーなスタイルは5種類に分別できます。それは「チョッパー」「バガー」「ボバー」「フリスコ」「クラブスタイル」などです。

ノーマルで購入する場合、各スタイルに近いモデルを購入しておくと効率的にカスタムできます。アメリカンカスタムの種類に関しては、以下の別記事に詳しく記載していますのでご参照を。

ファットボーイ チョロスタイル

別記事で紹介した5スタイルのほかに「チョロスタイル」も根強い人気。チョロ(チカーノ)と呼ばれるヒスパニック系アメリカ人が発祥のスタイルです
※画像は「ウェビックバイク選び」の掲載バイクです。売り切れの際はご了承ください。
FLSTF SOFTAIL FATBOY [ファットボーイ] /ハーレーダビッドソン
販売ショップ: ジーラックス
ジーラックスの販売車両一覧


[まとめ] コストと出来映え、どちらを選ぶか

アメリカンバイクのカスタムはどうやってすればいいのか、解説してきました。コストを重視するなら最初からカスタム済みのバイク納得ゆくまで自分好みに仕上げたい人はノーマルからカスタムする方がベターでしょう。世界に1台だけの愛車をぜひ楽しんでください!


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