やっておけば全く違う!初心者向けバイクの冬眠ノウハウ教えます【後編】

【文:沼尾 宏明】

積雪や路面凍結で数ヶ月バイクに乗れないライダーも増えてくる季節になりました。冬じゃなくても諸事情でバイクに乗れなくなるケースもあります。
今回は、「長期間乗らない時に、ビギナーでもできる愛車保管のワザ」後編です!

タイヤは浮かすことが基本、空気圧を高くしておくのも手

バイクはタイヤ2本、しかもピンポイントで全車重を支えています。特に長期保管の場合、ずっと同じ面に重量がかかり続けることなります。

センタースタンドがある車種は、これを使うことでタイヤの変形を抑え、サスの負担を減らせます。サイドスタンドしかない場合は、市販のレーシングスタンドを購入するのも手です。

タイヤを浮かさない場合、空気圧は車両に記載されている範囲の最大値+若干多めに入れておきましょう。これでタイヤの変形を防ぐことができます。また、タイヤの同じ面に負担がかからないよう、時々車両の位置を変えてあげるのもオススメです。

レーシングスタンド(メンテナンススタンドとも)で前後タイヤを浮かすのがベスト。タイヤの変形を防ぎ、サスの負担も減らせます。

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洗車は超重要、乾燥させてグリスアップしましょう

保管する前に見落としがちなのが「洗車」です。洗わずに泥や砂がついたまま保管してしまうとサビの温床に。特にエンジン下周りの汚れは見逃しやすいので念入りに洗っておきましょう。

しっかり水分を乾燥させたら、各部にワックスをかけ、チェーンやネジ類などはグリスやオイルを塗ります。フロントフォークやフレーム、スイングアームなど車体の金属部分には防錆剤を塗っておくと、サビどめになります。

これらの作業で、再び走り出す時のサビが断然変わってきます。

もちろんカバーをする際はしっかり乾燥させてからにしましょう。カバー内に湿気が溜まってサビを誘発してしまう可能性があります。

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保管中もエンジンをかけてアイドリング+αで暖機

冬季保管時にも月に一度程度はエンジンをかけて暖機したいものです。

何か月もエンジンを掛けないまま放置するとエンジンオイルが落ちきってしまい、油膜による保護が無くなってしまいます。エンジンをかけたらアイドリングだけでなく、少しだけスロットルを開けた状態(3000rpm程度)をキープすることが重要。ただし、エンジン内で結露した水分がなくなるまで、かなりの時間がかかります。

気温が氷点下前後だったり、短時間のアイドリングでは、エンジン内が結露してオイルに水分が混じることも。このようにエンジンをかけることが逆効果の場合もあるのです。なおアイドリングでバッテリーはほぼ充電されることはありません。

短時間のアイドリングは却ってNG。スロットルを少し開けて暖機します。しかもバッテリーの着脱や、キャブのガソリンをまた抜くなどの作業が必要なので、時間がかかります。

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【まとめ】面倒でも一手間が復活時に役立ちます!

冬季保管などですべきポイントをまとめてきました。特に冬場は、結露が大敵。タンク内や金属部分のサビを防ぎましょう。

保管のためのノウハウは色々面倒ですが、やっておけば再び愛車を動かす時に余計な手間や出費を減らせます。自分でやるのが難しい場合は、保管を受け付けているショップを探してみましょう。

また走り出す日に備えて、愛車をいたわってあげてください!

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