バイク公道デビューの不安を解消!~この5ポイントを実践すべし!~

【文:沼尾 宏明】

免許を取って「公道デビュー」するには、何かと不安があるもの・・・・・・。そんな悩みを解消して、安全に走るためのポイントやコツをお届けします。

免許を取っただけではシンのライダーとは言えない!?

私の公道デビューは散々でした。先輩の知り合いから中古ゼファーを買い、初めて公道で走り出したら、間もなくエンジンが停止して転倒しました・・・
教習所で練習していた時は自信があったのですが、「公道はぜんぜん違う!」と思ったものです。

――私の持論ですが、教習所を卒業して免許を取っただけで「立派なライダー」になれるわけではない、と思います。

免許を取得したということは「公道を走る上での最低限の知識と技術を持っている」と認められたに過ぎません。つまり、免許を取った段階では、ようやく真の意味での「ライダー」になる入口に立った、と言い換えてもいいでしょう。

上達するための結論は「とにかく走るしかない」「乗っていくうちに慣れる」ということです。とはいえ、最初のうちは不安や恐怖でいっぱいになっている初心者ライダーも多いハズ。そんな悩みを解消するための対策をアドバイスしたいと思います。

ポイント1.安全な装備があれば安心できる

まず前提として、きちんとしたバイクウェアを身に着けることが重要です。万一の時の安全性がアップするのはもちろん、心情的にも安心感を得られます。

ヘルメットはもちろん、各部にプロテクターを備えたジャケットとパンツ、くるぶしをガードするブーツかシューズを揃えましょう。死亡原因として頭部に次いで多い胸部を防護するプロテクターもぜひ用意したいところです。

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ポイント2.ベテランにナビしてもらい、走りを盗む

もし知人にベテランライダーがいるなら、付き添って走ってもらうと安心です。いきなりの遠出はキビシイので、近場の買い物(二輪用品店など)に付き合ってもらうといいでしょう。ベテランがどのように発進し、止まり、車線のどの辺りを走るのか、どのように右左折しているのか。マネするように後ろから注意深く観察し、動きを盗んでください

特に重要なのが交差点。事故が起きるケースが多い箇所だけに、直進時に対向車が右折しようとしてきたら待つのか進むのか、自分が右折の際はどのタイミングで曲がるのか、などなど呼吸を学びましょう

また、走りを見てもらい、アドバイスをもらうのもいいですね。

※イメージ写真:ウェビックコミュニティより

ポイント3.車間距離は十分に開ける。「時間」で測ると効果的

もちろん車間は十分開けて、前車と接近しすぎないようにしましょう。特にビギナーは、前車に近いと、急ブレーキ→バランスを崩す→転倒というパターンが起きやすいです。急ブレーキによりタイヤがロックして滑るパターンや、フロントブレーキで重心が前に移動して上体がグラつき、腕でハンドルを押してしまいバランスを崩すパターンが多いです。

車間に関しては前車から何メートルなどと「距離」でよく言われますが、「時間」で考えるのも手です。前の車両に何かあっても、自分が反応できる速度の分、車間を開けるのです。一般的には2秒以上と言われており、ある地点を前車が過ぎてから2秒後に自分が通過するイメージです。

車間距離のイメージ画像

ポイント4.実践的な安全運転スクールに参加する

最もてっとり早いのは「スクール」に通ってみることです。ヒザすりなどのサーキット向け講座ではなく、安全運転指向のスクールを選びましょう。

有名なのは日本二輪車普及安全協会が行っている「グッドライダーミーティング(安全運転講習)」。ビギナー向けの内容ながら参加者のレベルに応じて指導してくれますし、交通ルールやマナーを学べます。会場は、各都道府県の免許センターや教習所など。料金は会場によって異なりますが、高くて3,000円程度、安くてたったの200円!の場合もあります。

こうしたスクールは車両持ち込み(自分の愛車で受講する)パターンが多いですが、車両をレンタルできるスクールもあります。

こちらはレッドバロンが主催する那須MSLライディングスクール。公道で役立つ技術がみっちり学べます。

ウェビック みんなのスクール

ポイント5.ロードサービスに加入しておくと安心

もし転倒してしまった場合は、無理に引き起こしせず、周囲の安全確認が第一です。後ろからクルマが来ているのに、早くバイクを起こそうとしてライダーが追突されては元も子もありません。

さらに転ばぬ先の杖としてロードサービスに加入しておくと安心。バイクが動かなくなった場合も、ガソリン切れなどの場合はその場で対応してくれますし、ショップまで愛車をレッカーしてくれます。なお任意保険にはロードサービスが付帯しているケースがあるので、ぜひチェックしてください。

ウェビックバイクロードサービス

まとめ

公道デビューの不安を取り除く方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。一人で走るにしても、走行ルートをネットで検索するなどして、なじみがあって交通量が少ない道を走ると不安が減ります。

冒頭で述べたように走って慣れることで不安は解消するハズ。こうなればバイクはどんどん楽しくなるので、どうか安全にデビューしてください!


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