【バイクツーリング 準備編】人車とも安全が第一!旅がスムーズになる必携アイテムも教えます

【文:沼尾 宏明】

プランの立て方を学んだ次は「準備」。ツーリングを成功するためにも事前の用意は大事です。
バイク、ウエア、持っておけば旅がしやすくなるアイテムなどを一挙紹介しましょう!

車体面でトラブルが最も発生しやすいのは…バッテリー!

まず第一に「バイクの整備」は必須。無事これ名馬、トラブルなく走れるバイクあってこそのツーリングです。普段から頻繁に乗っていればそれほど心配は要りませんが、乗るのが久々の場合は要注意。簡単にポイントを触れておくと、次のとおりです。

     
  • オイルの量、汚れ(定期交換時期をオーバーしていないか)
  •  
  • チェーンの張りやオイル切れ
  •  
  • タイヤ空気圧、異物の有無
  •  
  • ブレーキパッドの減り
  •  
  • ブレーキフルードの量
  •  
  • エンジンの調子(家の周辺を少し走ってみるといい)
  •  
  • バッテリー

特に用心したいのが「バッテリー」です。JAFの出動理由で一番多いのがバッテリー上がり。セルの回りが悪ければ補充電が必要ですし、それでも調子が悪ければショップで点検してもらった方がオススメです。

なお、前日に慌てて整備すると「部品が入手できない」なんてケースがよくあります。出発日に合わせて、数日前には終わらせるような余裕のある整備&点検をしておきましょう

特にバッテリー上がりが出先で多いトラブル。電圧をチェックし、補充電してもダメなら、ジェネレーターなど別の不調も考えられます。
※紹介記事はコチラ:https://news.webike.net/maintenance/312122/

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保護効果のある服装を! 雨が降らなくてもカッパは必須

ウエアに関しては、長袖長ズボン、くるぶしまで覆うシューズライディンググローブといった基本装備がもちろん必要です。詳しくは解説しませんが、万一の転倒があってもこれらの装備をしていれば傷やケガを軽減することが可能。また長袖&長ズボンは、疲労の原因となる直射日光による日焼けも防げます。

さらにヒザやヒジ、肩、背中、胸などにプロテクターが入ったウエアが欲しいところです。

そしてカッパが重要。雨が降らない天気予報だったにせよ、持参すると便利です。不意の雨を防げるのはもちろん、急に気温が低下してもジャケットやパンツの上に着るだけで防寒着になる上に、余計な服を持っていかずに済むので一石三鳥です。

レインスーツは風を通しにくいため、着込むことで温度調整もできます。
バタつきにくいバイク用を選びましょう。

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もう道に迷わない、スマホのナビアプリはやっぱり便利!

他に欲しいアイテムとして「スマホマウント」が挙げられます。紙の地図をタンクバッグに入れてルーティングするのもアリですが、リアルタイムでナビをしてくれて、現在地がわかるスマホのナビアプリは実に便利。一度使ったら手放せなくなるハズです。

ハンドルなどにスマホを装着できるギアが「スマホマウント」。バイクの振動でスマホのカメラが故障するケースもあるため、使用中のスマホと、使わなくなった古い機種をテザリングして使うのも手です。

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スマホをマウントするだけでも役に立ちますが、ヘルメットに装着するインカム(インターカム)があればさらに便利。インカムは、スピーカーとマイクがセットになったシステムで、スマホのナビアプリによる音声ガイドも聞くことができます。目的地まで、よりスムーズに到着できるでしょう。

加えて、スマホの音声や音楽などを運転しながら聴くことができ、通話や音声での指示も可能。高速道路を淡々と走るツーリングでも退屈せずに済みます。

デイトナ バイク用インカム DT-KIKUDAKE

インカムは、スマホとブルートゥースで無線接続できます。タンデムライダーや同行するライダーらと通話機能があるインカムは高価。ただし、こうした機能がなくてもLineなどのアプリを使えば無料通話が可能です。

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また、小物としては「ガムテープ」「針金」を荷物に忍ばせておくのがオススメ。

ガムテは割れてしまったスクリーンやカウルの補修に役立ちます。紙製よりも強度と粘着力に優れる布製がベターです。丸ごと持って行かなくても1~2m程度の長さで切って巻いておくのもいいです。

針金はレバーやペダルが折れた際の応急処置に使える場合があります。

支払いがラクで割引もアリ、ETCはあった方がベター

高速道路に乗るなら、やはりETCはあった方がいいです。ETCは無線通信で料金支払いができるシステムで、料金所をノンストップで通過できます

クルマと違って、バイクは料金所での支払いに時間がかかりがち。通行チケットやカードをポケットから取り出すのが手間ですし、現金払いだとさらに大変です。ETCがあればとてもスムーズに料金所を通過できます。
さらに「平日朝夕」「休日」「深夜」など時間帯に応じて割引が受けられるのも大きい。バイク向けにETC限定で「ツーリングプラン」「二輪車定率割引」といったプランも利用できます。

また、首都高などではETCのみ対応の料金所も増えており、今後バイクに乗り続けるなら導入しておいた方がいいでしょう。

ただし初期コストがかかります。後付けだと安くても総額で4万円程度(配線が簡単なネイキッドの場合)。カワサキのエリミネーターのように最初からETCが装備されているモデルもあります

防水&防振構造の二輪用ETC車載器。後付けすると、配線が必要でセットアップ料金などもかかります。
※参考情報:https://www.mskw.co.jp/motorcycle/etc/be700s#tokutyo

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荷物は体に身に着けない方がラクチンです

荷物はなるべくシートバッグタンクバッグを使う方が安定しますし、使いやすい。こういったギアがなくても、バッグに荷物を積めてリヤシートにドローコードネットで縛り付けるのも手です。

デイパックなど自分で背負う方法もありますが、意外と疲れます。短時間なら問題ないのですが、長時間だと徐々に肩や背中に疲れが溜まってきます。また夏場はバッグと接触する面がムレやすいです。なるべく荷物はバイクに固定する方がいいでしょう。

最近のシートバッグは装着が簡単。加工は不要で、ベルクロやベルトを使って車体へ簡単に固定&着脱できる製品が増えています。

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【まとめ】しっかり準備することで安心しツーリングできる

ツーリングへの準備を解説してきましたが、いかがだったでしょうか。前もって用意しておくことで安心して旅立つことができます。

さらに万一の際に備え、家族や友人に行き先を伝えておくことも推奨したいです。何かあった際、手助けしてもらえるかもしれません。また、加入している任意保険会社の緊急連絡先もわかるようにしておくのも重要です。

旅先では何が起こるかわからないものです。それが醍醐味でもありますが、可能な限りトラブルを回避できるよう事前に準備しておきましょう!


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