ジャメリカンバイクって何だ!?

皆さんは「ジャメリカン」というワードを耳にしたことがありますか?
語感から何となくイメージ出来てしまうという人もいるのではないでしょうか。
そう!「ジャメリカン」それは、ジャパニーズ×アメリカンというバイクカテゴリ界隈の造語であり、その類のバイクのことをジャメリカンバイクと呼びます。

そもそもアメリカンって何よ?

アメリカンバイクとは、100年以上の歴史を持つアメリカのバイクメーカーインディアンハーレーダビッドソンをオリジナルとする低くて長い車体、ゆったりとした乗車姿勢と高いハンドルが特徴的なバイクのことを指します。
スポーツバイクと二分する人気のジャンルで、V型2気筒エンジンを積んでいることが多いです(が、国産のアメリカンにおいてはその限りではありません)。
一般的にクルーザーと呼ばれるバイクも日本においては”アメリカン”として大別されることが多いです。

ハーレーとの違いは?

国産アメリカンとハーレーってどう違うの?という質問をよく見かけます。
低くて長い車体という点ではハーレーを模してアメリカンバイクは設計されているので、先に紹介した国産アメリカンバイクはかなり近いものといって差し支えないでしょう。
近年のハーレーでもアドベンチャーモデルや、ストリートモデルなども登場しておりますが、主力商品はやはり「THE・ハーレー」といったようなロー&ロングな車体のモデルです。
ではジャメリカンはなぜジャパニーズなアメリカンなのか?という点を見ていきたいと思います。

ジャメリカンってこんなバイク

ジャメリカンのルーツはカワサキのZ-LTDシリーズと言われおり、各排気量別にLTD(リミテッド)シリーズを展開していきました。
ネイキッドをベースにした既存モデルのグレードとして”日本風なアメリカンバイク”が国内4メーカーからも発売されるようになりましたが、「ベース車臭」が抜けず、どこか完全にはアメリカンになり切れなかった感もあって、ジャパニーズ・アメリカンと呼ばれるようになったと言われています。
これらのモデルが発売されたのは1970年台-80年台のこと。第一次バイクブームでメーカーも本当に様々なモデルを出していた時代の最中の産物と言えます。
そして我々が知るようなロー&ロングな車体となった、いわゆる”アメリカン”バイクは後発として発売されるようになるわけですが、1982年までハンドルやシート、ステップの位置を制限する規制が存在していました。
そんな理由でどこか日本車感の残った、ジャメリカンバイクが誕生したというわけです。

まとめ

ジャメリカンについて、お分かりいただけたでしょうか。
実際のところ「ジャメリカン」の定義付けはなく、諸説あるようです。
国産アメリカンバイク全体を指す勢
70年代後半から登場したネイキッドバイクをアメリカン風にカスタムしたバイクを指す勢
個人的には紹介した通り、後者なのかなと思っています。

Z-LTDシリーズは現在ではプレミア価格がつき、ネイキッドデザインに高めなハンドルなどの絶妙なバランス感が現代のバイクにはないものとして再評価されています。
ホンダのレブルをアメリカンとしてカテゴライズすると、「いやいや!古いレブルはジャメリカンだよ!」なんて不毛なバイクカテゴリ論争に巻き込まれるなんてこともあり、私個人的には「メーカーがアメリカンとして売っているのなら、それはもうアメリカンなのでは」と思ったり思わなかったり…(苦笑)。
そんな論争自体もバイク乗りにとってはバイクを知り、詳しくなっていく上では楽しかったりしますよね。

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