
オートバイの楽しみ方には色々ありますが、近年のアウトドアブームと共に盛り上がっているのが「ラーツー(ラーメンツーリングの略)」。基本的には、ツーリング先でお湯を沸かし、インスタントラーメンを食べる、という実にシンプルな内容。ですが、ツーリング先の景色の良い場所でラーメンを食べるだけで、普段の数倍は美味しく感じられるから不思議ですね。
先日、私もCRF250ラリーに乗って林道×ラーツーに行ってきました。今回はラーツーに林道という要素を追加することで、さらにラーツーを楽しむことができたので、そのおすすめ理由も紹介したいと思います。
ツーリング参加メンバーのバイクは?
先日行った林道ツーリングは群馬県にある御荷鉾(みかぼ)スーパー林道。関越道、上信越道からのアクセスが良く、ダート路面も比較的フラットで荒れていないので、安心して走ることができるので人気の林道です。
今回林道ツーリングに参加したメンバーのバイクは以下の3車種です。
ヤマハ テネレ700
ヤマハ セロー250 (2名)
セローシリーズの販売車両を見るホンダ CRF250 RALLY
CRFシリーズの販売車両を見るテネレ700はサイズもあるので上級者向けのバイクですが、セロー250、CRF250ラリーは車重も比較的軽いので、林道ツーリングにおすすめのバイクです。我々以外にも、セロー250とCRF250ラリーは御荷鉾林道で何台か見かけました。林道ツーリングの定番ともいえるバイクですね。
林道×ラーツーに向いてるバイク
現在、新車で入手可能で、扱いやすく林道ツーリングができるバイクとなると、他にはホンダのCRF250LとカワサキのKLX230が筆頭だと思います。どちらのモデルも試乗しましたが、扱いやすいエンジン特性で非常に乗りやすく、オフロードでも安心して走行できます。
ホンダ CRF250L
カワサキ KLX230
御荷鉾スーパー林道は比較的フラットで走りやすいダートですが、日本の林道は急勾配やRのきついコーナーの組み合わせなどが多いです。止まらずに走り抜けるならともかく、対向車が来ることも考えると、軽量、足つき性といった要素を加味したモデルがおすすめ。なんといっても「ツーリング」ですので、自走で行って帰る、楽しくツーリングができるバイクが良いと思います。
上級者向けにはホンダのCRF1100Lアフリカツイン、XL750トランザルプ、スズキのVストローム800DE
KTMの890アドベンチャーなども、21インチのフロントタイヤを装備してオフロード適性は高いと思いますが、足つき、重量を考えると、なかなか手ごわいモデルだと思います。
ホンダ CRF1100L アフリカツイン
ホンダ XL750トランザルプ
スズキ Vストローム800DE
KTM 890アドベンチャー
林道ツーリングの装備
当日の装備ですが、ツーリング前日まで雨が残っていたこともあり、多少のぬかるみを想定して私はオフロード用のパンツにオフロードブーツ、上はRSタイチのドライマスターフィールドパーカを羽織っていました。オフロードパンツの中には膝を保護するプロテクターも装備。基本、オフロードを走るときは一度は必ず転ぶ、ぐらいのつもりで装備を考えておくと良いと思います。
※真夏の場合はパーカーを着ていると暑すぎるので、オフジャージ+プロテクターがおすすめです
他のメンバーもライディングパンツに、アドベンチャーバイク用のショートブーツを着用。転んだ時や石にぶつかった時のケガ防止もありますが、林道ツーリングに行くと、コンディション次第では泥まみれになってかなり汚れるので、オフロード専用装備で行くほうが割り切って良いと思います。


-
▲FASTHOUSE
オフロードパンツ -
▲RSタイチ RSJ324
ドライマスターフィールドパーカ -
▲リアットブレイス
ENDURO ニーガード -
▲FORMA
アドベンチャーLOW -
▲ガエルネ
FASTBACK
林道×ラーツー
林道に入る前には、タイヤの空気圧調整をします。コンディションにもよりますが、オフロードを走るのであれば、空気圧調整は必ずやったほうが良いです。ちなみにCRF250ラリーに乗っていた私は、1.0ぐらいまで空気圧を落としました。こうしておくと、多少のガレ場やぬかるみがあった時に走破性が全然違います。もちろん、もうダートは終わり、というところで空気圧調整が必要。電動で空気が入れられるキジマのスマートエアポンプはコンパクトですし、本当に便利でおすすめです。オフロードバイクでダートを走ったことがある方はわかると思いますが、オフロード走行って、とってもおなかが空きます。ちょっとしたお菓子や補給食は必ず持って行ったほうが良いですよね。
ですが、ツーリングで林道を走っていると、当然ながら道路沿いのお店やコンビニはまったくありません。そもそも林道とは森林の整備、保全を目的とした道なので、当然です。しかし、ちょっとしたあずま屋や展望台などはわりと設けられていることが多いです。
林道×ラーツーがおすすめなのは、そんな林道の中の休憩ポイントでラーメンを食べるのが、まさにうってつけだからです。近くに食事場所がないのももちろんですが、自然の中の景色が良いところでラーメンを食べられるので、よりおいしく感じます。ぜひ、みなさんもオフロードバイクを買って林道ラーツーに行ってみてください。
もちろん、山の中なので火の取り扱いやゴミの処理に気を付けるのは当然のマナー。次の人が気持ちよく使えるようにするのはもちろん、山火事の原因などもっての外です。また、林道ツーリングはやはり複数人数で行くことをおすすめします。転倒アクシデントのことを考えると、山の中での単独行はリスクが高いので。


ウェビックバイク選びでバイクを探す この他のモトガイドを読む
この記事にいいねする